今季最長の5回を投げて4安打7三振で2失点、開幕ローテへ前進
楽天の開幕ローテ入りが有力となっている藤平尚真投手が、3日の中日とのオープン戦で好投した。24日の広島とのオープン戦以来の登板で、今季最長の5回を投げて2失点にまとめた。
思っていた以上にナゴヤドームのマウンドの傾斜がキツく「左足が着くのと、投げるのが一緒になっていた」と立ち上がりは苦労した。先頭の大島選手に二塁打を許すと、続く京田選手には右翼線への適時三塁打を許して、いきなり失点したが、そこからきっちりと修正。
「しっかり左足が着いてから投げるように意識した」ことで、140キロ前後だったストレートの球速が、140キロ台半ばまで戻った。
2回以降は安定した投球を披露。5回先頭のモヤ選手にソロ本塁打を浴びて2点目を失ったが、5回までに7個の三振を奪い、4安打2失点とまずまずの内容。「真っ直ぐで押せるところは押せましたし、ファウルをとるところとかの調整は出来た。対応力、修正出来るようになったのは成長したところ」と手応えを口にした。
登板前には、嬉しい出来事も。横浜高の大先輩である中日の松坂大輔投手と対面し、挨拶を交わした。「『頑張れよ。俺も今年は頑張るから、一緒に頑張ろう』と言ってもらいました。松坂さんは僕にとってプロ野球選手の中でもかなり特別な存在なので、負けないように頑張りたいです」。グータッチを交わして、互いの健闘を誓い合った。
星野仙一氏の追悼試合でもあったこの日の試合。球団副会長として2016年のドラフト1位で指名してもらった星野氏について、藤平投手は「短い間でしたけど、1位で指名していただいて、それから気にかけていただいた。喜んでもらえるような、気持ちがこもった真っ直ぐで押せるように、と思って投げました」と語っていた。
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