【MLB】牧田投手、“デビュー"で87キロのカーブ披露。地元紙は「極めて礼儀正しい」とも

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2018.3.2(金) 21:36

パドレス・牧田和久投手
パドレス・牧田和久投手

地元紙は「マキ・マニア」と注目、デビュー戦の詳細な投球内容は…

パドレスの牧田和久投手が1日(日本時間2日)、レンジャーズ戦でオープン戦デビューを果たした。同点タイムリーを許すなど、1回2安打1奪三振1失点の内容だったが、打者を幻惑する「サブマリン」に米メディアは興味津々。「パドレスが期待していた働きぶり」と評価している。

牧田投手は1点リードの6回に4番手で登板。先頭のロペス選手にレフト前ヒットを許すと、2死2塁となってからルブラン選手にもレフト前に運ばれ、1点を失った。それでも、最後はアパリシオ選手を三ゴロに打ち取り、勝ち越しは許さなかった。

1点のリードは守れなかったものの、まだオープン戦初登板。「サブマリン」の評価は上々だ。地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」は、試合を振り返る記事の中で「マキ・マニア」との小見出しをつけ、“ルーキー右腕"の投球を振り返っている。

さらに、MLB公式サイトのパドレス番を務めるAJ・キャサベル記者も、牧田投手の投球の詳細を伝えた。

「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」の記事ではまず、「牧田は最初の対戦打者に54マイル(約87キロ)のカーブをレフトに運ばれ単打を許した。続く打者は78マイル(約126キロ)を計測した直球で空振り三振を奪った」と、最初の2人の打者に対する投球をレポート。直球とカーブの球速差に注目している。

その投球術に高い評価「パドレスが期待していた働きぶりであっただろう」

そして、キャサベル記者は「マキタは67マイル(約108キロ)のシュート(スクリューボール)でホセ・カルドナ選手から空振りを奪った」「カズ・マキタは80マイル(約129キロ)のボールを使って2アウトを記録。彼のイーファス/カーブだけがここまでハードヒットを許した球種だ」と、次々とツイートした。「イーファス」とはスローボールのことだ。

同記者は「マキタは2安打1失点を許した。彼は、直球、チェンジアップ、シュート、イーファス/カーブを駆使していたと見受けられる。81マイル(約130キロ)以上のボールはなかったようで、強打のヒットは1球だけであった」ともツイートし、牧田投手があらゆる球種を駆使してメジャーの打者に対峙していたことを伝えている。

「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」も「日本出身のサブマリンは、米国でのスプリングトレーニング初登板の試合で1失点を許した。しかし、様々なアングルや球速で全ての球種を織り交ぜ、1奪三振を奪った」と紹介した上で「パドレスが期待していた働きぶりであっただろう」と評価。

「極めて礼儀正しいマキタ」が緊張していたこと、獲得に乗り出していたレンジャーズ相手のピッチングが「気まずかった」ことなどにも言及している。

牧田投手は通訳を通じ「高めへの直球は効いていたと感じました。そこには満足しています」と手応えを示したという。あらゆる武器を持つ「サブマリン」は、まだまだ手の内は明かしていない。オープン戦で少しずつ試しながら、開幕へと向かっていくことになりそうだ。

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