1死満塁から追加点与えず「どこであろうと行けと言われたところで」
■千葉ロッテ 5-4 福岡ソフトバンク(12日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクのブルペン陣が次々と失点を重ねた12日の千葉ロッテ戦で、見事な火消し役を務めたのが移籍2年目を迎える松田遼馬投手だ。
7回表に逆転で1点のリードを許し、なおも1死満塁という場面で出番が訪れた。松田遼は江村を浅い右飛、3回にプロ初ヒットを記録していた松田を三振に切って取り、千葉ロッテに追加点を許さなかった。
回をまたいだ8回には先頭の荻野貴に絶妙なバントヒットを決められ、その後四球で初失点のピンチを背負ったが、甲斐キャノンのアシストもあって無失点。最後まで1点のビハインドを守り抜いたものの、味方の反撃は見られなかった。
松田遼は、満塁の場面を振り返り「次の1点を与えたら大きな点になると思っていましたが、考えすぎても良くないのでキャッチャーのミットをめがけて投げることだけを考えました」と語る。
これで12試合、15回1/3を投げて防御率0.00。ここまでビハインドの展開で登板する機会が多かったが、ベンチの信頼は日々高まっている。それでも松田遼は「どこであろうと行けと言われたところで自分の仕事をするだけです。そのために良い状態を維持できるように練習していきます」と謙虚な姿勢を貫く。
昨季の途中に飯田優也とのトレードで阪神から移籍。長崎県出身の松田遼が地元・九州で大きなチャンスをつかみつつある。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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