どうなる鷹の開幕ローテ、6枠目は中田投手が1歩リード? 工藤監督「いい評価」

Full-Count 福谷佑介

2018.3.1(木) 14:16

福岡ソフトバンクホークス・中田賢一投手(C)Full-Count
福岡ソフトバンクホークス・中田賢一投手(C)Full-Count

28日の楽天戦で3回を完全投球「監督、コーチにいいものをみせていかないと」

最後の椅子をかけた競争が熾烈だ。福岡ソフトバンクの開幕ローテの争い。開幕投手を務める千賀滉大投手をはじめとする5枚目までは、ほぼ確定している。最後の1枠は誰になるか。一歩も譲らぬ戦いが、オープン戦期間中も続いていく。

福岡ソフトバンクは千賀投手のほか、昨季最多勝の東浜巨投手、ベテランの和田毅投手、オランダ人助っ人のリック・バンデンハーク投手、そして武田翔太投手の5人までが先発ローテに入る見込み。6番目候補の筆頭として名前が挙がるのは、中田賢一投手、石川柊太投手の2人である。

田中正義投手や高橋純平投手といった若い面々はキャンプで先輩を追い抜けるほどのアピールには至らず、松本裕樹投手は腰痛のためにリハビリ組。ベテランの攝津正投手もいるが、中田投手、石川投手の2人に比べると、立ち位置は厳しいと言わざるを得ない。

中田投手と石川投手の競争は、一歩、中田投手がリードしている状況だろうか。

2月28日の「球春みやざきベースボールゲームズ」楽天戦で先発マウンドに立った中田投手は、上々の内容を見せた。初回を簡単に3者凡退に切って取ると、2回、3回と1人の走者も許さなかった。3回を完全投球。「真っ直ぐは良かったですね。真っ直ぐの高さとコースを意識して投げました。甘い球はあって、まだやらないといけないことはあるなと思いました」と振り返った。

24日の紅白戦でも無安打に抑える好投

キャンプ中から好調さを感じている中田投手。24日の紅白戦でも1安打も許しておらず、楽天戦後も「僕らは監督、コーチにいいものを見せていかないといけない立場。しっかりした、いいものを見せて先発の枠に入っていきたい」と語っていた。「いい評価をしています。今日のようなピッチングをシーズンでも続けてくれたらな、と思って見ていました」と、工藤公康監督も右腕のここまでの調整、アピールをポジティブに捉えている。

最大のライバルとなる石川投手はどうか。同じ24日の紅白戦では無失点に封じているものの、2本のヒットを打たれている。まだ、真っ直ぐの走りも本来の姿にはあらず。宮崎での最終日となる3月1日の斗山戦で登板予定となっており、そこでどんな投球を見せてくれるだろうか。

好投を続けるベテランの中田投手がそのまま6枠目に滑り込むのか、若い石川投手が一気にその座を掴み取るのか。火花を散らすハイレベルな競争にも注目だ。

記事提供:

Full-Count 福谷佑介

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE