「タカガールデー」は乳がんの撲滅を目指す「ピンクリボン活動」としての側面も
福岡ソフトバンクは8日、本拠地ヤフオクドームで11日と12日に行う千葉ロッテ戦で、2019年ピンクリボン運動(乳がん早期発見)啓発活動へ協力する取り組みを実施すると発表した。
この2試合は女性向け人気イベント「タカガールデー」として実施される。「タカガールデー」はピンクを基調とした「タカガールユニホーム」が女性来場者全員にプレゼントされるなど、女性を対象とした様々な企画が実施されるだけでなく、認定NPO法人「ハッピーマンマ」と協力して乳がんの撲滅を目指し、検診による早期発見と乳がん患者とその家族の支援を啓発・推進する「ピンクリボン運動」として取り組んでいる側面もある。
このピンクリボン活動は、2009年に始まった前身の「女子高生デー」から継続して実施され、今季で11回目となる。今季は初めて「ピンクリボンユニホーム」を製作し、選手が試合で着用。ベースやネクストバッターズサークル、ホークスビジョンなど様々な場所がピンクリボンの特別デザインとなる。
試合前にはイベントステージで選手によるピンクリボン運動の啓発活動を実施し、ピンクリボングッズを手渡しする。さらに、今季は乳がん検診車による「乳がん検診」を初めて無料で開催する。11日は公益財団法人福岡労働衛生研究所、12日は同所と福岡和白総合検診クリニックの検診車がヤフオクドーム5ゲート大階段下に登場。昨季までも検診車による検診は行われてきたが、無料での実施は初で受診者には500円分のコーヒーショップギフトカードがプレゼントされる。40歳以上の女性限定、受診希望団体への電話による事前予約者が優先となるが、空きがあれば、当日受診も可能だ。
福岡ソフトバンクが「タカガールデー」で行う「ピンクリボン運動」への協力は、夫人を乳がんで亡くした現千葉ロッテの鳥越裕介ヘッドコーチが中心となって活動を続けてきた。鳥越コーチは移った千葉ロッテでも同運動への啓発・啓蒙活動を続け、福岡ソフトバンクでは鳥越コーチの後輩や教え子たちがその意志を継いで活動を続けている。今季はその鳥越コーチが在籍する千葉ロッテが「タカガールデー」の相手となる。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
記事提供: