福井優也が試合を作り、楽天が勝率5割復帰! 埼玉西武は貯金消滅

パ・リーグ インサイト

2019.5.6(月) 16:37

東北楽天ゴールデンイーグルス・辰己涼介選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・辰己涼介選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月6日、メットライフドームで行われた埼玉西武と楽天の3連戦最終戦は、8対4で楽天が勝利。同一カード3連敗を阻止し、勝率5割に復帰した。

 埼玉西武・本田圭佑投手と楽天・福井優也投手という先発で始まった試合は、中盤までは静かな展開を見せた。先制したのは埼玉西武。2回裏、楽天のミスも絡みつつ、メヒア選手の犠飛で先制点を奪う。

 しかし、直後の3回表、楽天が反撃。2番・辰己涼介選手が、本田投手のカットボールを高々と打ち上げて、センターバックスクリーンへ。ドラ1ルーキーのプロ初ホームランで、試合は振り出しに戻った。辰己選手は「センター中心のバッティングを意識していました。やっと出たっていう感じですね。素直にうれしいですね」と笑顔を見せた。

 4回表には、本田投手の暴投で逆転に成功した楽天。6回表には、茂木栄五郎選手の適時内野安打で2点リードとする。そして、7回表、この回からマウンドに上がった埼玉西武・十亀剣投手に集中打を浴びせた。先頭の浅村栄斗選手、島内宏明選手、ウィーラー選手の3連打で追加点を挙げると、ブラッシュ選手がダメ押しの3ラン。一挙5得点を奪い、8対1と埼玉西武を突き放す。

 大量リードを握る楽天は8回裏、4番手・西宮悠介投手が、栗山巧選手のタイムリーなどを浴びて3失点。しかし、9回裏は、4日に土壇場で同点アーチを被弾した松井裕樹投手が、危なげなく締めて試合終了。

 埼玉西武と楽天のカード最終戦は、8対4で楽天が勝利。先発の福井投手は、5回95球5四球と、球数を費やしながらも1失点で粘った。「腕は振れたと思います。ランナーを出しても切り替えて投げられました。試合を壊さなかったのが良かったですね」と振り返った。

 敗れた埼玉西武は、先発の本田投手が6回途中3失点と試合を作ったものの、3番手の十亀投手が1死も取れずに5失点。打線は終盤に追い上げたものの届かず、貯金が消滅した。なお、森脇亮介投手は7回表の途中からプロ入り初登板を果たし、2イニング3四球も無失点。「非常に緊張しました。ライオンズファンから大きな声援を頂いたので、かなり気合が入りました」とコメントした。

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