カード初戦は北海道日本ハムが快勝。大田泰示選手は猛打賞の活躍

パ・リーグ インサイト

2019.5.1(水) 21:41

北海道日本ハムファイターズ・大田泰示選手(C)パーソル パ・リーグTV
北海道日本ハムファイターズ・大田泰示選手(C)パーソル パ・リーグTV

 5月1日、メットライフドームで行われた埼玉西武と北海道日本ハムの4回戦は、好機を確実に得点につなげた北海道日本ハムが7対2で快勝。「令和」初戦を、幸先のいい勝利で飾った。

 先手を取ったのは北海道日本ハムだった。1回表、埼玉西武・高橋光成投手に対し、1死から2番・大田泰示選手が二塁打で出塁すると、2死から4番・中田翔選手が先制の適時打を放つ。さらに、左翼手・金子侑司選手が打球の処理を誤る間に2塁へ進塁し、続く5番・田中賢介選手の適時二塁打でさらに1点を追加する。

 埼玉西武も2回裏に反撃。4番・山川穂高選手が北海道日本ハムの先発・堀瑞輝投手の高めに浮いた変化球をとらえ、「パ・リーグ令和1号」となる12号ソロを左翼席に叩き込んだ。メモリアルな一発で、埼玉西武がすぐさま1点差に迫った。

 しかし、北海道日本ハムが再び突き放す。3回表、先頭の中田選手が安打で出塁すると、高橋光投手が制球を乱し、2者連続四球で1死満塁と好機を拡大する。2死から9番・清水優心選手が押出となる四球を選んでリードを再び2点に戻すと、続く1番・西川遥輝選手が2点適時打。得点機を逃さない攻撃を見せた北海道日本ハムが、試合を5対1とした。

 頼もしい援護を受けた堀投手は、2回裏に本塁打で1点を失ったものの、以降は安定した投球で埼玉西武打線に得点を許さず。3回裏、先頭打者を打ち取った場面でマウンドを降りた。3回裏の残り2人の打者は2番手・玉井大翔投手が打ち取り、続く4回裏は、3番手・ロドリゲス投手がマウンドに上がり、無得点に抑える。

 5回表、北海道日本ハムが試合を決めにかかる。埼玉西武の2番手・佐野泰雄投手に対し、1死から清水選手の二塁打と大田選手の安打などで1死満塁と好機を得ると、3番・近藤健介選手に2点適時打が生まれ、リードを6点に広げた。

 このままでは終われない埼玉西武は6回裏、キャプテン・秋山翔吾選手の2号ソロで1点を返す。さらに、続く7回裏には栗山巧選手、中村剛也選手のベテランコンビが無死1,2塁のチャンスを作る。しかし、ここは北海道日本ハムの4番手・公文克彦投手の粘りの投球の前に無得点に終わる。

 このまま逃げ切りたい北海道日本ハムは、8回裏からは5番手・石川直也投手が登板し、得点圏に走者を背負いながらも無失点で切り抜ける。続く9回裏は鍵谷陽平投手が3人で締めて試合終了。6人の投手でリードを守った北海道日本ハムが7対2で勝利した。

 勝利した北海道日本ハムは、相手投手が四球で得点圏に走者を背負う中で、好機を確実に得点に結びつけた。これにより、試合を通して主導権を渡すことのない、安定した試合運びをすることができたと言えるだろう。一方、敗れた埼玉西武は、山川選手の12号ソロで作った反撃のムードを、投手陣が守り切れなかった。

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