【試合戦評】「逆転の千葉ロッテ」、8月白星発進で反攻へ

パ・リーグ インサイト

2016.8.2(火) 00:00

7月に驚異的な勢いで勝ち星を量産した北海道日本ハムと、2位との直接対決となる今カードで一気に上位との差を縮めたい千葉ロッテ。今カードは、ともに首位・福岡ソフトバンクを追っていく挑戦権を得るためにも、負けられない対戦となる。

初回、制球が不安定な立ち上がりの北海道日本ハム先発・メンドーサ投手を攻め立て、2人の走者を置いて打席には千葉ロッテの5番・角中選手。真ん中付近への甘い変化球を鋭いスイングで打ち返すと、打球はグングン伸びてライトポール際のスタンドへ。「うまく打てたというより、引っかかっちゃった感じです」と納得はしていない様子も、チームにとっては非常に大きな、自身6月18日以来となる5号3ランで幸先良く先取点を奪う。

直後の2回表の攻撃。北海道日本ハムの6番・レアード選手が先発・スタンリッジ投手の直球を捉えた打球は勢い衰えることなく、バックスクリーンへ飛び込む一発。ホームラン王争いトップの埼玉西武・メヒア選手に並ぶ27号弾で反撃する。

5回、千葉ロッテは4番・デスパイネ選手の適時打で点差を広げるが、直後の6回表の攻撃で北海道日本ハムは4番・中田選手の適時打、レアード選手の犠飛で1点差に詰め寄る。

以降はお互いが小刻みな継投で相手に得点を許さず、千葉ロッテ1点リードのまま試合は最終回の攻防へ。マウンドには新守護神の益田投手が上がり、北海道日本ハムの9番・中島卓選手に2死から安打で出塁を許すも、得点は許さず。千葉ロッテが逃げ切り勝ちを収めた。

7月31日の試合に勝利して連敗を4で止めた千葉ロッテは、8月最初の試合も制して白星発進。来週までの4カードのうち、3カードが本拠地・QVCマリンでの試合となる。地の利を生かしてどこまで上位との差を詰められるか。シーズン終了時の順位はここで決まると言っても過言ではないはずだ。

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