プロ18年目、オリックス・“2番手捕手”が攻守で存在感発揮「このチームで優勝したい」

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2018.2.26(月) 19:54

オリックス・山崎勝己選手【写真提供:オリックス・バファローズ】
オリックス・山崎勝己選手【写真提供:オリックス・バファローズ】

盗塁を3度阻止、打っては2打数1安打

わずか1試合、攻守で結果を残しベテラン健在をアピールした。オリックスの山崎勝己捕手が26日の紅白戦に「10番・捕手」で先発出場し2打数1安打、守備では3度の盗塁を阻止する大活躍だった。

キャンプ最終日のこの日、実戦出場のため一軍に招集された山崎勝選手。まずは守備で見せた。初回1死1塁。一走・安達選手が二盗を試みたがドンピシャの送球で阻止。4回無死1塁では再び安達選手を、さらに山足選手と2連続で二盗を防ぐ。打撃では3回2死1塁の第1打席で追い込まれながらも、しぶとく左前打を放ち攻守で存在感を発揮した。

一軍の本球場で伊藤選手、若月選手らが激しい正捕手争いを見せる中、プロ18年目のベテランは隣接する二軍球場でじっくりと調整を続けていた。若手に交じり打撃練習、走塁練習に加わり、アドバイスを求められると自らの経験を包み隠さず伝えた。

「監督たちも伊藤、若月、伏見たちを見たいと思う。僕が求められるのはゲームを作ること。上(一軍)でアクシデントがあった時にすんなり入られるように準備するだけ」

見据える勝負の時、「このチームで優勝したい」

2013年オフに福岡ソフトバンクからFA宣言しオリックスに移籍。福岡ダイエー、福岡ソフトバンク時代では絶対的なレギュラーとして活躍することはなかったが杉内投手、和田投手らの専属捕手、主に第2捕手としてチームを支えてきた。リーグ優勝、日本一を経験している捕手はオリックスでは山崎勝選手だけだ。

2016年には若手の台頭により出場機会が減少し(43試合)オフの契約更改では減額制限を越える66パーセントダウンを受け入れ残留。昨年は移籍後ワーストとなる17試合の出場に終わっている。自身が厳しい状況なのはもちろん、分かっている。契約がある限り現役にこだわり、マスクをかぶり続ける。

「やっぱりこのチームで優勝したい。やるからには一軍で試合に出てチームに貢献する。1年を通してシーズンは色々なことが起こる、その時に自分がしっかりと力になれれば。もちろん開幕一軍は目指していきますよ」

若手が多いオリックスには経験豊富なベテラン捕手が必要になる時が必ずくる。今シーズンで36歳を迎える山崎勝選手はその時を見据えている。

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