米ベテラン記者も驚愕、OP戦では「エンゼルス史で最大の試合」
24日(日本時間25日)、米アリゾナ州テンピで行われたブルワーズとのオープン戦で実戦デビューを果たしたエンゼルスの大谷翔平選手。“デビュー戦"は初回に制球を乱し、2回にはソロ本塁打を被弾した。1回1/3を投げて被安打2、奪三振2、与四球1、2失点と、満足いく内容とはならなかった。
日米で大きな注目を浴びている二刀流右腕だが、メディアだけでなく、ファン、さらにはエンゼルスからの選手たちからも大きな関心を集めるこの事態に、エンゼルスの本拠地・ロサンゼルスの地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「起伏あるスプリングトレーニングデビューにも関わらず、ショウヘイ・オオタニへの関心は未だに健在だ」と題した特集記事を掲載。“オオタニフィーバー"を驚きを持って伝えている。
この記事を執筆したのは「ロサンゼルス・タイムズ」のベテラン記者ビル・プラシュキ氏。同氏は文中で「35年間野球に携わってきて、スプリングトレーニング2試合目で初めて先発する投手にこれほど騒ぐのは見たことがない」と言及。「エンゼルスの歴史において、おそらくスプリングトレーニングにおける最大の試合だった」とも記している。
今季で17シーズン目を迎えるエンゼルスのアナウンサーを務めるホセ・モタ氏のコメントも紹介されており、同氏は「こんなのは見たことがない。世界的に、エンゼルスのキャンプで今日のような注目を集めたことはなかった」と語っている。
プラシュキ氏によれば、試合中のダグアウトも、これまで見たことのない異様な光景が広がったのだという。記事に「間違いなくスプリングトレーニング史上最も混み合ったエンゼルスのダグアウトだった。休暇中のレギュラー陣はユニホームを着て観戦するために、午後のゴルフをパスした」と記し、ザック・コザート内野手の「僕たちはみんな彼の打撃に興味があるし、投球にも関心がある。彼のような人間は現れないよ、両方できるからね。みんなが興味を抱いているよ」とのコメントも紹介している。
同氏は「打撃では彼はより先をいっている」とし、コザート選手の「彼の打撃を見ると毎回、ボールは約450フィート(約137メートル)も飛んでいる」との言葉も記している。打者としては、週明けにもオープン戦出場の可能性がある大谷選手。「エンゼルス史において、すぐさまスプリングトレーニング最大の試合となるだろう。彼が再び投げるとき、そして、彼が打席に立つときには」としているプラシュキ氏。「打者・大谷」としてのデビュー戦にも、高い関心が寄せられているようである。
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