イースタン3試合登板、防御率0.00 木田投手総合コーチ「どういう過程で抑えていたか。明確にやれている」
北海道日本ハムの斎藤佑樹投手が20日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)から1軍再昇格を果たした。木田優夫1軍投手総合コーチは不退転の決意で復活を目指している30歳右腕を高く評価している。
斎藤佑が16日ぶりに1軍へ帰ってきた。イースタンではここまで3試合登板し、1勝0敗、防御率0.00。計6回で5奪三振2四球と好成績。ただ、それだけが再昇格の決め手となったわけではないようだ。木田優夫1軍投手総合コーチは、斎藤のプロ野球選手として進むべき方向性に目を細めた。
「今年良くなったというよりも、『(オフの自主トレ中から)こういうことをやって、こういう球を投げるんだ』ということを今まで以上にアイツ自身が練習、試合の中で取り組んでやっている。それが一番いいこと。そこはこっち(首脳陣)も一番気にするところ。例えばファームで結果的に抑えてました、ではなくて、本当はどういう過程で抑えていたか、逆に打たれていたらどう打たれていたか、を気にしないといけない。それを明確にやれている。すごくいいこと」
斎藤は数年前から股関節や肩甲骨の可動域を広げるトレーニングに取り組み、昨オフには大きなグラブに新調。アマチュア時代に見せていたダイナミックな投球を取り戻すべくトレーニングを続けてきた。1軍では2試合登板し、0勝1敗、防御率10.13。先発投手に短いイニングを託す「ショートスターター」として起用された4日の東北楽天戦では1回2/3を3失点と結果を残せなかったが、木田コーチは首を横に振る。
「どんな投手でも1年を通してやっていたら、打たれる時はある。結果的に、点を取られたからどう、というのではない。チームとしては1年間を通して、どう投手に頑張ってもらうか。どうやればチームが一番勝てるのかを考えないといけない。選手は野球人生の中で、どういうことができるようにならないといけないかを毎日考えてやってくれればいい」
3年ぶりのリーグ制覇、日本一へ斎藤佑樹が欠かせないピースとなる。
(Full-Count編集部)
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