浅村栄斗選手の通算150号が飛び出した楽天が鮮やかな逆転勝ち。カード2連勝

パ・リーグ インサイト

2019.4.17(水) 21:48

東北楽天ゴールデンイーグルス・浅村栄斗選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・浅村栄斗選手(C)パーソル パ・リーグTV

 4月17日、楽天生命パークで行われた楽天と埼玉西武の4回戦は、中盤に浅村栄斗選手の3ランで逆転に成功した楽天が7対4で勝利した。カード2連勝を飾った楽天は、これで対埼玉西武4連勝。昨季のリーグ王者に対し、開幕から負けなしの好相性を見せている。

 まずは埼玉西武が攻勢に出た。1回表、1番・金子侑司選手が安打で出塁すると、楽天の先発・福井優也投手が制球を乱し、1死満塁の好機を得る。まずは5番・森友哉選手の押し出し四球、続く6番・中村剛也選手の内野ゴロで計2点を挙げる。さらに、2死1,3塁から7番・栗山巧選手の適時打でもう1点を追加し、埼玉西武が初回から3点を先行する展開となった。

 埼玉西武の先発・本田圭佑投手に対し、3回まで無得点に抑えられていた楽天打線だったが、試合中盤で反撃に出た。4回裏、先頭の3番・浅村選手が安打で出塁すると、1死から5番・銀次選手が二塁打で好機を拡大。2死2,3塁としたところで7番・オコエ瑠偉選手が2点適時打を放ち、点差を1点に縮めた。

 これで勢いに乗った楽天打線は、続く5回裏に試合を大きく動かした。1死から9番・田中和基選手が安打で出塁し、2死から2番・藤田一也選手が四球を選んで1,2塁の好機を得る。ここで3番・浅村栄斗選手が左翼席に飛び込む逆転の3号3ラン。通算150号となるメモリアルアーチで、スコアは5対3と楽天の2点リードとなった。

 中盤にテンポよく加点した楽天打線は、6回裏に試合を決めにかかる。埼玉西武の2番手・高木勇人投手に対し、1死からブラッシュ選手が死球で出塁。さらに、嶋基宏選手、田中選手が四球を選んで2死満塁と好機を拡大させると、続く茂木栄五郎選手が2点適時二塁打を放ち、リードを4点に広げた。

 6回表から2番手・青山浩二投手をマウンドに送り、無得点に抑えていた楽天は、以降も引き続き継投策を展開。7回を宋家豪投手が無得点に抑えると、8回はピンチを招きながらも高梨投手とハーマン投手が2人で埼玉西武の追い上げを阻止。

 このままでは終われない埼玉西武は、9回表、6番手・石橋良太投手に対し、金子侑司選手、秋山翔吾選手の連打などで無死満塁の絶好機を得る。この場面で、楽天ベンチは守護神・松井祐樹投手をマウンドに送る。外崎修汰選手の適時打で1点を許したものの、後続を2者連続三振を含む3者凡退抑える圧巻の火消しを見せて試合終了。楽天が7対4で埼玉西武に勝利した。

 勝利した楽天は先制を許したものの、中盤のチャンスをしっかりと得点につなげた。浅村選手は節目となる通算150本塁打を達成。埼玉西武戦ではすでに2本塁打を記録するなど古巣相手に相性の良さを発揮した。敗れた埼玉西武は、先発・本田投手が5回に逆転弾を浴びるまで粘投していただけに、もう一押しの援護が足りなかった。

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