杉山投手コーチは「変化球の精度を上げれば1軍で十分投げることできる」
左肩の張りのためリハビリを行ってきた埼玉西武・榎田大樹投手が12日、巨人との2軍戦(埼玉西武第二)で実戦復帰した。
昨秋のクライマックスシリーズ以来の実戦マウンドとなった。8回から登板すると、2回1安打無失点と順調な仕上がりを披露し「まず打者に向かって投げることができてよかった」と胸をなでおろした。初回はチェンジアップやスライダーが抜ける場面もあったが、イニング間にしっかりと修正。チェンジアップやシュートで空振りを奪い、打者を寄せ付けなかった。杉山投手コーチは「もっと変化球の精度を上げれば1軍で十分投げることはできる」とその回復ぶりに太鼓判を押した。
4月下旬から5月にかけての1軍復帰が濃厚だが、はやる気持ちを抑えてきた。榎田は「選手にとってリハビリはどうしても『早く戻りたい』と思うもの。そこでトレーナーさんに方向性を決めてもらっていたので、ありがたい」とトレーナーに感謝した。
13日以降については「トレーナーさんとしっかりコミュニケーションを取ってリカバリーしたい」と話す。投球後のコンディションをチェックし、問題がなければ次回は17日の東京ヤクルトとの2軍戦(メットライフ)で先発する。4回から5回をメドに登板し、榎田の後は内海が2回から3回、ドラ1松本航が1回と、それぞれ離脱していた投手陣が実戦復帰する予定となっている。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
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