「やっぱり違う」―鷹・今宮が痛感する柳田不在の大きさ「泥臭くても点を」

Full-Count 藤浦一都

2019.4.11(木) 14:16

福岡ソフトバンク・今宮健太※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)
福岡ソフトバンク・今宮健太※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

10日の北海道日本ハム戦は5号2ランも敗戦「点取りたいです…」

■北海道日本ハム 3-2 福岡ソフトバンク(10日・ヤフオクドーム)

 10日の北海道日本ハム戦の6回裏、福岡ソフトバンクの今宮健太内野手が打った瞬間にそれとわかる豪快な5号同点2ランを左中間スタンドに運んだ。

 6回の攻防は、2番打者による2ランの競演となった。大田泰示の1号2ランで2点をリードされた直後、今宮のチームトップとなる5号2ランですぐさま同点。好投を続ける大竹耕太郎を今季初黒星から救った価値ある一発だ。

「2ボールだったんで、真っ直ぐ系を狙っていました。打った瞬間に入ると思いました」

 4回裏には盗塁も決め、延長10回表には中島卓のセンターに抜けそうな打球を好捕して身体を回転させながら一塁へストライク送球する美技も見せた。しかし、1点を追う11回裏には犠打を失敗。「バントもしっかりやらないと」と猛省しながらも「終わったことなので、切り替えて次の機会にはしっかりやりたい」と必死に前を向いた。

 その後、少しため息交じりに「点取りたいです……」としみじみとつぶやいた。9日の長崎での試合は相手エラーでの出塁はあったものの、5打数ノーヒット。チームも追いつかれる形で引き分けで終わり、10日は勝ち越し機を生かせずに延長で敗戦。「やっぱり違う。(記者たちに)見ててわかるでしょ?」と、柳田悠岐の存在の大きさを痛感する。

 それでも「1点、2点を何とかもぎ取っていかないと。泥臭くても1点でも多く取っていくこと。それをより一層意識して、盗塁とかの面もやっていきたい」と語る。その言葉には、10年目を迎えるチームリーダーとしての責任感がはっきりと読み取れた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

記事提供:Full-Count

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