各球団のキャンプも第2クールに突入し、シート打撃をはじめとする実戦的な練習が多く見られるようになってきた。そんな中、初めてのキャンプに臨んでいる新人たちも生き残りをかけた必死のアピールを続けている。
埼玉西武のドラ1は好仕上がり?
2月9日、第2クール最終日に行われたフリー打撃でドラフト1位・齊藤大投手、同3位・伊藤投手が揃って初登板。中でも齊藤大投手は、対戦した森選手、金子侑選手のバットを折るなど力強い投球を披露した。土肥コーチが「まっスラ」と称したクセ球は威力十分。10日に誕生日を迎え19歳となった伊藤投手とともに、投手陣の激しい競争の中で印象的な活躍を見せた。
嶋選手が投球を受ける緊張のマウンド…
投手、野手合わせて5人の新人が一軍キャンプ入りしている楽天では、第2クール2日目に行われたフリー打撃にルーキー3投手が登板。第2クール4日目には、二軍キャンプスタートとなっている嶋選手がブルペンを訪れて近藤投手の球を受けるなど、高い緊張感の中で調整が続けられている。
千葉ロッテの新人野手陣は揃ってアピール
3球団が競合した注目のルーキー・安田選手は、第2クール2日目のシート打撃で2安打を放つと、4番・三塁で出場した10日の紅白戦でも2安打をマークする活躍を見せた。さらに、紅白戦ではドラフト2位・藤岡裕選手も猛打賞を記録し、同4位・菅野選手も負けじと安打を放っており、新人野手3人がキャンプ序盤にして、まずはアピールに成功した。また育成ドラフトで1位指名を受けた和田選手は、第2クール初日に行われたシート打撃で本塁打を放ち、支配下登録に向けて存在感を示している。
オリックスのドラ1左腕は…
オリックスも、新人3人が一軍キャンプ入りを果たした。第2クールの最終日、8日にはフリー打撃でドラフト3位・福田選手に対して、田嶋・K-鈴木の両新人投手が登板する場面も。新人同士の直接対決が実現しているところに、オリックスの競争の激しさがうかがえる。
今回紹介した選手のほかにも、北海道日本ハムの清宮選手らが一軍メンバー入り。また、ファームやB班に振り分けられた選手たちも、キャンプ期間中の昇格、さらには開幕一軍を狙ってアピールを続けている。まだまだキャンプは始まったばかり。開幕までの1カ月半の間に誰がその椅子を勝ち取っているか、これからの動きに注目していきたい。
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