昨夜の試合は千葉ロッテが終盤の8回に3点を奪って勝ち越し、カードの初戦を制した。今日はオリックスの先発が7年目の山田投手、千葉ロッテの先発は二木投手という対戦で幕を開けた。

今日の試合は両軍ともに初回に得点を挙げる。まずは千葉ロッテが4番・デスパイネ選手の適時打で幸先良く先制するが、直後の攻撃でオリックスが4番・T-岡田選手の犠飛ですぐさま試合を振り出しに戻す。

3回にオリックスの先頭の9番・駿太選手が四球で出塁し、犠打などで2死3塁の好機を生み出す。そしてこの場面で打席に入った3番・糸井選手がきっちり走者をかえす適時打を放ち、勝ち越しに成功する。

オリックスの先発・山田投手は初回に1点を失ったものの、それ以降は140キロ前後の切れのある直球とタイミングを外す変化球で凡打の山を築く。ヒーローインタビューで自身が「ストライク先行の投球ができて良かった」とポイントに挙げていたように、安定した投球を展開。中盤の3イニングスはいずれも3者凡退に抑える好投でチームに良い流れを生み出していく。

7回に千葉ロッテが先頭の5番・井口選手が安打を放ち、犠打で1死2塁となったところで先発の山田投手はお役御免。後を継いだ2番手・比嘉投手、3番手・海田投手と一人ずつ小刻みな継投でこの回のピンチをしのぎリードを保つ。

直後の攻撃でオリックスが1番・西野選手の適時打で加点し、以降は4番手・吉田一投手、平野投手の必勝リレーで逃げ切り勝ち。6回1/3を投げ、88球、被安打4、奪三振3、与四球1、失点1の好投を見せたオリックスの山田投手がプロ7年目にしてうれしい初勝利を挙げた。

試合後に「勝つまで長かったですが、これから勝ち続けたい」と意気込んだ山田投手。不振にあえぐチームの救世主となれるだろうか。十分な可能性を秘めた素晴らしい投球内容で、上位争いを繰り広げる千葉ロッテを下した。