プロ初先発は2回7安打4四球8失点、76球を要し降板
■埼玉西武 8-6 千葉ロッテ(4日・メットライフ)
千葉ロッテのドラフト3位ルーキー・小島和哉投手は4日の埼玉西武戦(メットライフドーム)でプロ初登板初先発。昨季のリーグ覇者・埼玉西武打線につかまり2回8失点で降板しホロ苦いデビュー戦となった。
「今でも映像を見ないとその時に何を投げたのかパッと出てこない。ひとりランナーを出しただけでも、そのランナーの圧(プレッシャー)がすごかったですし、勉強になりました」
プロ入り初登板初先発のマウンドはわずか2イニングだったが76球を要した。7安打、4四球、8失点。ルーキー左腕はプロの洗礼を浴びる形となった。
初回1死から源田の内野安打と盗塁で得点圏に背負った状況で、3番秋山、4番山川に連続四球を与え満塁のピンチを招いた。「どちらかというとチェンジアップが抜け過ぎていて(狙い球を)絞られているなという感覚が自分の中にはあったので『厳しいところへ』ということしか頭になくて。自分のピッチングというよりも、相手バッターのことばかり考えてしまった」と反省。連続四球で自らを窮地に追い込み、満塁から森に走者一掃の3点適時打を許した。
しかし、ここで立ち止まっている暇はない。プロ生活はこの日始まったばかりだ。コーチ陣には「下を向かなくていい。今日帰ってから自分の感覚が新鮮なうちに、自分の中でしっかり反省点を洗い出して次に向かってくれ」と言われたという小島。「当たり前のことですが、2軍の時よりもボール球は振ってこないなど、すごく肌で感じて、本当にいい経験をさせていただいたので、これを次につなげたいと思います」と、リベンジへ向け静かに闘志を燃やす。
小島が降板した2回以降、中継ぎ陣は埼玉西武打線をゼロに抑え、野手陣は本塁打攻勢で2点差まで詰め寄った。
「自分が8点ではなく、6点で抑えていれば(結果的には)同点に追いつけたということなので、中継ぎ陣の皆さんや野手陣の皆さんに申し訳ないと思っていますし、次回登板するチャンスがあれば、1点でも少なくというピッチングを意識してやっていきたいと思います」
チームとしては痛い敗戦となったが、この経験を今後の飛躍に繋げるしかない。ルーキー左腕の挑戦はまだ始まったばかりだ。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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