メットライフDは「小学校時代と、大学に入ってからも何度か」観戦経験あり
■埼玉西武 – 千葉ロッテ(4日・メットライフ)
千葉ロッテのドラフト3位ルーキー小島和哉投手が、4日の埼玉西武戦(メットライフD)でプロ初登板初先発する。3日の練習後に取材に応じた小島は「いよいよですね。とりあえず今までやってきたことを発揮できるようにと準備だけはしっかりして挑もうと思っています」と、落ち着いた口調で語った。
プロ初のマウンドが目前に迫る中で「(試合までの期間に)動画とかを見て、試合をイメージすると結構緊張するんですけど、マウンドに上がれば大丈夫」と3月6日のオープン戦初登板と同じ心境で当日を迎える。
埼玉県鴻巣市出身で、高校も埼玉県下の浦和学院に進学。小島にとっては地元・埼玉を本拠地とする埼玉西武がプロデビュー戦の相手となるが、「巡りあわせなのかなとは思いますが、自分の持っている力をしっかり出すこと、そこに集中したい」と、特別な感情はない。
「小学校時代と、大学に入ってからも何度か」と観戦経験はあるというメットライフドーム。ただ、実際にマウンドで投げたことは、少年時代から一度もない。文字通りの“初登板”となるが「傾斜が低いと先輩方に聞いていたが、それを何度か(練習時に)確かめました。あとは試合前の投球練習とかでしっかりと確かめたい」と心の準備はできている。
初対戦は今までスタンドで見てきた埼玉西武打線。強力な打撃と俊足を武器とする選手が揃う昨季のリーグ覇者だ。「対戦していないのでわからないことはたくさんありますが、胸を借りるではないですけ、自分の持っている力をしっかり出して、戦っていこうと思っています」と物怖じする様子はなかった。
小島が初登板を果たす4日には、大ヒット映画「翔んで埼玉」とのコラボイベントも企画されているメットライフD。劇中でも千葉と埼玉は因縁浅からぬ関係で描かれているが、その両方に縁ある小島が、自身の地元でチームに勝利を呼び込めるのか。そして、メットライフドームで全国に「オジマだよ!」と、その名を知らしめることになるのだろうか。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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