まだスタジアムに行ったことがないあなたへ。球場観戦のススメPart.2【楽天生命パーク宮城、メットライフドーム、京セラドーム大阪】
パ・リーグ インサイト
2019.4.3(水) 12:00
プロ野球の楽しみ方はさまざまだ。「パーソル パ・リーグTV」のファーム公式戦配信で若手の有望株を追いかけたり、自分でスコアを書いて細かいデータを収集したり、ファンの数だけ野球ファンライフがある。
ここでは、そのうちの現地観戦の楽しみ方にフォーカスを当て、「パ・リーグ本拠地球場の歩き方」を簡単にご紹介。初めて球場に訪れるという方の参考になれば幸いだ。前回に続いて、東北楽天ゴールデンイーグルスの楽天生命パーク宮城、埼玉西武ライオンズのメットライフドーム、オリックス・バファローズの京セラドーム大阪について見ていく。※随時更新
ボールパークの可能性 楽天生命パーク宮城
◆最寄り駅:宮城野原駅ほか ホーム:三塁側
・アクセス
楽天生命パーク宮城は、宮城県仙台市宮城野にある東北楽天の本拠地だ。赤と白のコロシアムのような外観が特徴で、徒歩なら仙台駅東口から20分、宮城野原駅から5分(右手に仙台育英高校が見える)。いずれも道のりは単純だ。試合開始の2時間前から、仙台駅発のシャトルバスも運行している。
・チケットについて
チケットは、コンビニやプレイガイドでは販売していない。イーグルスチケット・楽天イーグルスグッズショップ・楽天モバイル仙台駅前店・電話でのみ受付。また、価格変動制が導入されているため、必ず最新価格を確認しよう。
・応援の雰囲気
トランペット・笛・鐘・楽器などの鳴り物による応援は禁止されている。試合中、タイムリーを打った後の塁上パフォーマンスやヒーローインタビューの締めなどでは、「3、2、1……」のカウントダウン後に片手を突き出すポーズ「Burn!(バーン!)」がお馴染みだ。
・大きな特徴とエンタメ
今年のホーム開幕戦から、プロ野球では世界初となる「完全キャッシュレス化」を実施。スタジアム内でのチケット、飲食、グッズなどの購入の際、現金は使用できなくなり、楽天ペイ、楽天Edy、クレジットカード、楽天ポイントなどのキャッシュレス決済のみを扱う。
シンボルである大きな観覧車やメリーゴーラウンドがあるのは、敷地内の公園「スマイルグリコパーク」。子どもたちがパーク内の遊具で遊んでいる間、大人たちは外野自由席後方の芝生スペースで試合を観戦する、という楽しみ方ができる。もちろん観覧車に乗るのもいいだろう。あの高さから見下ろす天然芝は、ファンならずとも美しいと感じるはずだ。
・グルメ
飲料の持ち込みはできず、移し替えステーションもない代わりに、「イーグルスウォーター」なる飲料水の自販機がある。選手の写真を使用したボトルデザインはランダムで、コレクターの心をくすぐる仕様。仙台名物・牛タン、笹かま、せり鍋などもご賞味あれ。
所沢の自然を感じよう メットライフドーム
◆最寄り駅:西武球場前駅 ホーム:三塁側
・アクセス
埼玉県所沢市上山口にあるメットライフドームは、昨シーズンのリーグ覇者・埼玉西武の本拠地。狭山丘陵の中にあるアウトドア感覚のドーム球場で、西武球場前駅の改札を出たらもう目の前だ。最寄り駅からのアクセスの良さは他の追随を許さないが、その分帰りは混雑するため、交通系ICカードのチャージや切符の購入は前もって済ませておこう。
・チケットについて
インターネット、コンビニなどで購入できるが、「Quick Ticket(スマホチケット)」も便利だ。球団公式のLINE@アカウントからチケットが送られてくるサービスで、発券の手間がかからず、当日はスマホ画面に専用の電子スタンプを押してもらって入場する。
・応援の雰囲気
飛び跳ねたり、左右に移動したり、運動量が多いようだ。必須アイテムはさまざまなデザインが揃っている「フラッグ」で、得点時にファンが一斉に旗を振る光景は見応えがある。また、今年から指定エリア化された外野芝生エリアは座席がなく、レジャーシートを敷いて観戦する人が多い。体育座りで野球観戦もいいかもしれない。
・大きな特徴とエンタメ
メットライフドーム最大の特徴は、屋根はあるが壁はなく、屋外とつながっている「開放型」だという点だ。雨天中止の心配はないものの、暑さ・寒さ対策は練っておくことをおすすめする。注意したいのは、入場門が2つしかないこと。一度入場してしまうと、三塁側から一塁側、またその反対に向かうときは、再入場の手続きをしなければならない。
また、2017年11月、埼玉西武は40周年記念事業として「メットライフドームエリアの改修計画」を発表。ボールパークを目指して180億円規模となる改修を実施し、全施設の2021年の完成を予定しているとした。完成予想図を見ると、改修後のボールパークが提供してくれるだろう新しい「観戦価値」に、大きな期待を抱かずにはいられない。
・グルメ
球場内の飲食がおいしいと他球団ファンからも評判だ。今年の3月25日からは、選手プロデュース弁当の事前購入サービス「スマ弁」が開始された。前もってお弁当のチケットを購入し、当日球場にて引き換えるサービスで、完売必至のお弁当も安心して味わうことができるようになった。
街中で非日常に浸る 京セラドーム大阪
◆最寄り駅:ドーム前駅ほか ホーム:一塁側
・アクセス
京セラドーム大阪は、大阪府大阪市西区にあるオリックスの本拠地だ。街中に突如現れる宇宙船のような外観で、ドーム前千代崎駅、またはドーム前駅から徒歩すぐ。そばにスーパー・イオン大阪ドームシティ店があり、試合前にはオリックスファンの姿をよく見かける。
・チケットについて
インターネット、プレイガイドなどで購入できる。便利なのは公式チケットサイト「オリチケ」から利用できる「デジタルチケット」だ。予約したチケットをメールで受信し、表示されたQRコードを提示することで簡単に入場できる。
・応援の雰囲気
若き4番・吉田正尚選手の「チャンスダンベル」が人気だ。昨年、吉田正選手がチャンスの打席に向かう際、ビジョンに流れる「チャンス動画」では吉田正選手本人が赤いダンベルを持って踊っていた。これが人気を博し、ファンの間では赤いダンベルで応援することがお馴染みに。なお今年のダンベルはマッスルイエローにカラーチェンジしている。
・大きな特徴とエンタメ
曲線が多く個性的な形状の屋根は、ドーム内から見上げると迫り出す渦のようになっており、実はフォトジェニックなポイントだ。座席に扇風機がついたエリアもあり、快適さには特筆すべきものがある。また、球界のホームランアーチストたちが5階の上段席に叩き込むいわゆる「5階席弾」は一見の価値ありだ。
「Bsオリ達デー」と題して、男性ファンに向けたイベントを行っているのも特徴的だ。今年から「ラリーキャップで逆転だ!#超攻撃型応援開始!」という新しい応援イベントが始まるが、これはアルバース投手がチームの逆転勝利を願って帽子をひっくり返すおまじない「ラリーキャップ」をしたことがきっかけ。エンタメ方面の柔軟な姿勢が垣間見える。
・グルメ
30センチ超の巨大なホットドッグ「いてまえドッグ」が有名。胃袋に自信がある方以外は、仲間とシェアして食べることをおすすめする。毎月新しいメニューが登場する選手プロデュースメニューが充実しており、球場グルメとは思えないこだわりが詰まっている。
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