何大学が最多で何人が在籍?箱根駅伝出場校出身のパ・リーグ選手一覧

パ・リーグ インサイト 望月遼太

2018.1.4(木) 00:00

千葉ロッテマリーンズ・井口資仁選手(C)パーソル パ・リーグTV
千葉ロッテマリーンズ・井口資仁選手(C)パーソル パ・リーグTV

毎年数多くのドラマが生まれ、多くの人々を惹きつける「箱根駅伝」。2018年1月2日から行われた第94回大会では、往路2位の青山学院大学が往路1位の東洋大学を破り、劇的な逆転総合優勝を飾った。学生スポーツ競技の中でも高い人気を誇る箱根駅伝は、毎日過酷な練習を重ね、努力を続ける駅伝選手たちの夢の舞台だ。多くの高校生ランナーがこの舞台を目指して日々研鑽を積み、憧れの強豪大学へと進学する。

これと同様に夢の舞台「プロ野球」を目指して名門大学へ進学し、社会人野球、またはプロへの道を切り拓く者も多数いる。では、今回の箱根駅伝出場校出身のパ・リーグ在籍選手はどれほど存在するのか。今年の箱根駅伝での順位通りに紹介していこう。

※支配下選手のみ

【今大会1位・青山学院大学】
千葉ロッテ・東條投手(2015年ドラフト4位)
オリックス・吉田正選手(2015年ドラフト1位)
オリックス・杉本選手(2015年ドラフト10位)

【今大会2位・東洋大学】
千葉ロッテ・藤岡投手(2011年ドラフト1位)
千葉ロッテ・鈴木選手(2011年ドラフト3位)
千葉ロッテ・清田選手(2009年ドラフト4位)
オリックス・小島選手(2011年ドラフト7位)
オリックス・小田選手(2014年ドラフト8位)

【今大会3位・早稲田大学】
北海道日本ハム・有原投手(2014年ドラフト1位)
北海道日本ハム・斎藤佑投手(2010年ドラフト1位)
北海道日本ハム・大嶋選手(2011年ドラフト7位)
北海道日本ハム・石井一選手(2016年ドラフト2位)
楽天・茂木選手(2015年ドラフト3位)
楽天・高梨投手(2017年ドラフト9位)
埼玉西武・大石投手(2010年ドラフト1位)
千葉ロッテ・大谷投手(2009年ドラフト2位)
千葉ロッテ・中村選手(2014年ドラフト1位)
福岡ソフトバンク・和田投手(2002年ドラフト自由枠)

【今大会5位・東海大学】
北海道日本ハム・吉田投手(2015年ドラフト7位)
北海道日本ハム・市川選手(2009年ドラフト4位)
千葉ロッテ・伊志嶺選手(2010年ドラフト1位)
オリックス・赤間投手(2015年ドラフト9位)
オリックス・伏見選手(2012年ドラフト3位)
オリックス・鈴木昴選手(2015年ドラフト7位)

【今大会7位・城西大学】
楽天・渡辺直選手(2006年大学生・社会人ドラフト5巡目)

【今大会9位・帝京大学】
楽天・鶴田投手(2016年ドラフト6位)

【今大会12位・駒澤大学】
オリックス・増井投手(2009年ドラフト5位)
オリックス・海田投手(2011年ドラフト4位)

【今大会13位・神奈川大学】
楽天・足立選手(2015年ドラフト6位)

【今大会14位・國學院大学】
北海道日本ハム・矢野選手(2002年ドラフト6位)
北海道日本ハム・杉浦投手(2013年ドラフト1位)
楽天・嶋選手(2006年ドラフト3位)
楽天・聖澤選手(2007年ドラフト4位)
楽天・山崎選手(2017年ドラフト3位)

【今大会15位・中央大学】
北海道日本ハム・鍵谷投手(2012年ドラフト3位)
楽天・美馬投手(2010年ドラフト2位)
千葉ロッテ・井上選手(2013年ドラフト5位)
オリックス・飯田選手(2016年ドラフト7位)

【今大会18位・山梨学院大学】
北海道日本ハム・高梨投手(2013年ドラフト4位)

【今大会19位・国士舘大学】
埼玉西武・岡本洋投手(2009年ドラフト6位)
福岡ソフトバンク・椎野投手(2018年ドラフト4位)

【今大会20位・上武大学】
千葉ロッテ・三木選手(2013年ドラフト3位)
千葉ロッテ・加藤選手(2012年ドラフト4位)
埼玉西武・豊田投手(2013年ドラフト3位)
オリックス・安達選手(2011年ドラフト1位)

今年の箱根駅伝出場校で、最も多くパ・リーグのプロ野球選手を輩出している大学は、昨年に続いて早稲田大学となった。箱根駅伝で13回の総合優勝を誇る同大学は、野球でも名門らしい存在感を発揮し続けている。野球部OBには和田投手や茂木選手、高梨投手ら各球団の主力級が名を連ねているが、ほかにも鳥谷選手(阪神)や青木選手(前メッツ)といった球界を代表する選手たちも多数送り出してきた。

2番目に多かったのは6選手を輩出した東海大学。駅伝でも強豪校として知られる同大学は、首都大学野球リーグでも歴代最多の優勝回数を記録している。東海大相模高校や東海大甲府高校などの付属校も、高校野球において絶大な存在感を示し続けている。

今年の箱根駅伝では日本大学と明治大学が予選会で姿を消した。多くのプロ野球選手をも輩出している名門校が涙を飲んだ一方、史上最多の優勝回数を誇り、連続出場が昨年87回で途切れた古豪・中央大学が2年ぶりの本選復帰を果たした。同大学を卒業し、巨人で活躍する阿部選手、亀井選手らがこのリストには含まれていないが、2017年に再ブレイクした鍵谷投手や美馬投手が、パ・リーグの舞台で確かな足跡を残している。

そして往路2位から逆転し、史上6校目の箱根駅伝総合4連覇を成し遂げた青山学院大学。同大学の野球部で活躍した井口監督が来季から千葉ロッテで指揮を執る。この偉業と話題性は優秀な人材を呼び込み、学生スポーツ界の盛り上がりに結び付いていくだろう。今後、青山学院大学はプロ野球界においても旬な大学となるかもしれない。

プロ野球の2018年のシーズン開幕まであと3カ月ほど。新年早々、熱い勝負を繰り広げた箱根駅伝の選手たちに続いて、彼らの先輩にあたるプロ野球選手もグラウンドでの活躍を見せられるか。競技は違えど、真剣勝負に全てを懸けるスポーツマン。今年も、手に汗握る熱戦の数々を楽しみにしている。

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パ・リーグ インサイト 望月遼太

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