NPB最重量選手は133キロ、最軽量は半分以下の64キロ 中日田島らが“標準体型”

Full-Count 広尾晃

2019.2.28(木) 07:20

千葉ロッテのケニス・バルガス※写真提供:Full-Count(写真:岩国誠)
千葉ロッテのケニス・バルガス※写真提供:Full-Count(写真:岩国誠)

現役選手の最重量10傑は…千葉ロッテ・バルガスは史上2位の133キロ

 2019年NPBの914選手の体重についてみていこう。

◯現役選手の重量級選手10傑

1 バルガス(ロ)133キロ 内野手
2 廖任磊(西)125キロ 投手
3 メヒア(西)118キロ 内野手
4 モヤ(中)117キロ 外野手
5 井上晴哉(ロ)114キロ 内野手
6 バティスタ(広)113キロ 外野手
6 カスティーヨ(西)113キロ 投手
6 砂川リチャード(ソ)113キロ 内野手/育成
9 ヒース(西)112キロ 投手
10 フランスア(広)110キロ 投手

 近年、外国人選手によってNPB選手の重量記録は、次々と更新されてきた。2012年にオリックスに入団した李大浩は130キロ、2009年の北海道日本ハム・ヒメネスの120キロを上回り最重量となった。この記録を抜いたのが、2016年に東北楽天に入団したアマダー。135キロだった。アマダーは昨年退団したが、今季の千葉ロッテ新外国人バルガスの133キロは史上2位にあたる。

 2位には昨年、巨人を戦力外となり埼玉西武に移籍した台湾出身の廖任磊。彼は身長201センチで、中日のモヤとともに最長身。今季は春先から快投を見せている。

 上位4人までは外国人。日本人最重量は千葉ロッテ井上の114キロ。井上も日本人選手としては過去最重量だ。埼玉西武の山川穂高(108キロ)も中村剛也(102キロ)も10傑には入ってこない。100キロ超の選手は52人いる。

181センチ&84キロのNPB標準体型は3人、最軽量10傑にはホークスの選手が4人

 914人のNPB選手の平均体重は84.16キロ、平均身長は180.81センチ。181センチ、84キロが今年のNPB選手の標準的な体格になる。この身長体重の選手は、以下の3人となる。

田島慎二(中)投手
尾形崇斗(ソ)投手
岩本輝(オ)投手

◯軽量級の10傑を見ていこう

7 岡田俊哉(中)67キロ 投手
7 周東佑京(ソ)67キロ 内野手/育成
7 田城飛翔(ソ)67キロ 外野手/育成
7 小野郁(楽)67キロ 投手
5 明石健志(ソ)66キロ 内野手
5 宜保翔(オ)66キロ 内野手
3 高松渡(中)65キロ 内野手
3 上本博紀(神)65キロ 内野手
1 沼田翔平(巨)64キロ 投手/育成
1 川瀬晃(ソ)64キロ 内野手

 最軽量は福岡ソフトバンクの内野手の川瀬と、巨人の育成投手・沼田の64キロ。最重量の千葉ロッテ・バルガスの半分以下だ。軽量級のランキングには、福岡ソフトバンクの野手が4人顔を出している。この球団は体格に関係なく、これと思う選手を積極的に獲得している。明石は1軍で活躍しているし、周東は育成ながらそのスピードが注目されている。

「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という言葉があるが、NPBでは軽量級の名選手をたくさん輩出している。体が小さくても、活躍の余地は十分にあるといえよう。

 野球は投球、打撃、守備と様々な要素が存在する複雑なスポーツだ。それだけに、大柄な選手から小柄な選手まで、多様な体つきの選手に活躍の余地がある。これも魅力だといえよう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

記事提供:Full-Count

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