2月も下旬を迎え、いよいよオープン戦開幕の日を迎えた。この日にパ・リーグでオープン戦を行うのは東北楽天のみだが、北海道日本ハム、埼玉西武、千葉ロッテ、オリックスもそれぞれ練習試合を行う予定だ。各地で実戦が繰り広げられる23日の、見どころを紹介していきたい。

好調の北海道日本ハムは、セ・リーグ王者・広島と練習試合

　休養日明けの北海道日本ハムは、広島と練習試合を行う。中田選手らチームの主軸に故障が相次ぐ難しい状況だったが、20日・21日に行われた東北楽天との練習試合では大量得点を挙げて連勝を飾っている。6試合連続安打を放った新外国人の王選手や、3ランを放った清宮選手といった期待の選手も躍動を見せており、セ・リーグ王者を相手にするこの試合でも打線が好調を持続できるかに注目だ。

埼玉西武と千葉ロッテが練習試合で激突

　キャンプも大詰めに入りつつある埼玉西武は、13時から高知県立春野運動公園野球場で千葉ロッテとの練習試合を行う。台湾・統一ライオンズとの交流試合では、外崎修汰選手が20日には二塁手、21日には右翼手とポジションを変えながら、2試合続けて3番で先発出場。20日の試合では本塁打を放ち、クリーンアップとして躍動した。首脳陣も認めるオールラウンダーが、どのポジションで開幕を迎えるのかにも注目だ。

　対する千葉ロッテは早々にキャンプを打ち上げ、対外試合を重ねてきた。ここまでの試合では、新加入のバルガス選手や、将来の大砲候補と期待のかかる安田尚憲選手の活躍がとりわけ目立っている。これからレアード選手や鈴木大地選手といった実績十分の選手たちも合流する予定なだけに、今後も好調を持続させ、開幕スタメン入りに向けてアピールを続けていけるだろうか。

紅白戦を重ねてきたオリックスは、今季初の対外試合に挑む

　オリックスは、韓国・斗山ベアーズとの間で今季初の対外試合を行う。この試合では、金子投手と西投手が抜けた今季、ローテの柱としての期待がかかる山岡泰輔投手が先発を任される予定だ。「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019『日本対メキシコ』」のメンバーにも選出された23歳の右腕は、今季の開幕投手候補のひとりとしてもその名が挙がっている。自身初の大役を手繰り寄せるためにも、ここまでの調整の成果を存分に見せておきたいところだ。