MLBネットワークで“大谷特集”、元ロッキーズGMが才能を絶賛
昨年10月、右肘内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、今季はDHとして復帰を目指しているエンゼルスの大谷翔平投手。順調に行けば、5月に打者で復帰する見込みの二刀流について、MLBの元敏腕GMは「毎試合野手で先発すれば、MVPを狙える才能」と絶賛。「クローザーにして、先発には戻さない」と持論を展開している。
アリゾナ州テンピで行われているスプリングトレーニングで今週中にティー打撃を再開する見通しを明かした大谷。リハビリを順調に進める昨季のア・リーグ新人王が打者に専念する新シーズンでどのような成績を残すのか、メジャーファンにとっても大きなトピックとなっており、MLBネットワークの人気野球番組「ベースボール・トゥナイト」は「2019年のショウヘイ・オオタニに対する期待値」と題して特集した。
今季も復帰後はDHとして出場する見込みの大谷。一方で、開幕のスタメンDHには、膝と肘の手術から復帰するアルバート・プホルス内野手が座る可能性が高い。昨季は一塁の守備をこなした影響もあって故障がちだった“レジェンド”のコンディション維持のために、大谷を守備につかせるべきかが特集のテーマとなったが、出演していた元ロッキーズのダン・オダウドGMは否定的だった。
「野手で復帰する場合、(トミー・ジョン)手術から10か月必要です。その場合、8月になりますね。8月に野手でプレーするリスクはあまりに大き過ぎます。彼はDHでしょう」
プホルスが絡む起用法に注目も…「トラウト以外に彼の出場を阻んでいい選手はいない」
オダウド氏は大谷の才能に惚れ込んでいる様子だった。
「彼は野手で毎日試合に先発すれば、MVP候補だと私は信じています。素晴らしいアスリートで巨大な伸びしろが存在します。私ならクローザーとして復帰させます。先発はさせないでしょう」
2001年のイチロー外野手(マリナーズ)以来となる日本人2度目のMVPを狙える素材だと絶賛しているのだ。そして、そんな「打者・大谷」の才能を最大限に活用するために、登板前後で調整のための休養が必要となる先発ではなく、クローザーとして起用すべきだと持論を展開した。
プホルスはこれまでに数々の偉業を達成し、引退後の米国野球殿堂入りが確実とされている“レジェンド”。今季も大谷とDHを分け合う可能性があるが、オダウド氏の選択は明確だった。
「アルバートは一塁の仕事もフィジカル的にもつと思いますよ。ジャスティン・ボーアがいますから。ボーアは左投手の場合、ベンチスタートになるでしょう。キャリアの現時点のアルバートよりも、オオタニは様々な形でチームに貢献できます。走者としても際立っています。あらゆることにおいて、彼は優秀です。マイク・トラウト以外に、彼の出場を阻んでいい選手はいないのです」
プホルスはボーアと一塁で併用する“ツープラトン”にしてでも、大谷を優先的にDHで起用すべき――。オダウド氏のコメントからはそんなメッセージが読み取れる。天才トラウトを除いて、大谷よりも起用を優先すべき選手はエンゼルスにいない。元GMはそう断言している。
(Full-Count編集部)
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