キャンプ手締め直後、バックスクリーンに「開幕投手・多和田真三郎」
埼玉西武は18日、宮崎・南郷キャンプでA班1次キャンプを打ち上げた。増田達至選手会長による手締めが行われた直後、バックスクリーンに「開幕投手・多和田真三郎」の文字が現れ、今シーズンの開幕投手が発表された。
予想外の開幕投手発表の手法は「ここ(南郷スタジアム)に来てから思いついた」という辻監督。あまりのサプライズだったため、「選手みんな俺が言うまで気付かなかった」と笑顔を見せた。
当の多和田には「今日の朝、ここで部屋に呼んで伝えた」と言い、今回の指名について「(122球を投げた)3日前のブルペンで見たことないような球を投げていたし、紅白戦の内容も良かった。雄星が抜けて誰かが中心にならないといけない中で、彼の活躍でチームを引っ張ってもらいたい」と、友引のこの日の発表を選んだ。
宮崎・南郷で行われたA班1次キャンプはこの日で終了。「雨もありましたが、うまいこと室内からグラウンドでの練習に移れて、練習内容もあまり変わらずほぼ予定通りに進んだ」と南郷スタジアムでのキャンプを振り返った辻監督。白い歯を見せながら語ったその表情から、今キャンプでの満足度を感じさせた。
チームはこの後、高知・春野に移動。19日の休養日を挟んで、20日から2次キャンプを行う。「昨年までレギュラーを張っていた選手やベテランは普通に」としながらも、「若い選手は明後日(20日)から福岡(3月5、6日、対福岡ソフトバンク戦)まではサバイバル」とキッパリ。連覇を狙う獅子たちは、舞台を変えて今後もチーム内競争を続けていく。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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