名手・源田の守備に感激「安心して投げることができる」
埼玉西武のドラフト4位・粟津凱士投手が11日、今キャンプ初めてシート打撃に登板した。打者7人と対戦し、ツーベース1本を浴びたものの空振り三振を2つ奪うなど、上々の仕上がりをアピールした。
「真っ直ぐ中心で組み立てました。マウンドに立つと、まだ少しボールが抜けてしまいますね」と、プロ入り初の実戦形式登板を初々しい表情で振り返った右腕。その立ち上がりはバックの守備に盛り立てられた。
先頭打者・鈴木にセンター前に抜けそうな打球を浴びたが、昨季ゴールデングラブ賞に輝いた遊撃・源田が好プレーでさばいてアウト。間近で見る名手の守備に「プロって本当にすごい。安心して投げることができる」と勇気づけられた。これで流れを引き寄せると、続く山田を空振り三振に仕留め、バント処理も落ち着いてこなした。
打者7人から2奪三振。「あんなに三振を取れるとは」と自身も驚いた。空振りを奪った決め球は、いずれもスライダー気味に曲がるカットボール。「真っ直ぐの軌道に近い変化で投げることができれば、空振りや打ち損じも増えてくる」と手応え十分だ。
収穫を得た一方で、「今日はコースに投げ切れていませんでした。ベースのコーナーに投げ切ることができれば(投球の状態も)良くなる」と反省を忘れない。伝家の宝刀・シンカーに加え、カーブ、スライダー、カット、ツーシームと多彩な持ち球を操るルーキー右腕が、開幕1軍に向けてアピールを続ける。
(安藤かなみ / Kanami Ando)
記事提供: