球場どよめきの衝撃“デビュー”も「まだまだレベルアップできる」
7日にキャンプで初の打撃投手に登板した福岡ソフトバンクのドラフト1位ルーキー甲斐野央投手。柳田悠岐外野手のバットをへし折る衝撃的な“デビューとなったが、本人は「満足してません」と振り返った。
上林誠知外野手、柳田を相手に37球を投げ、上林は安打性2本、柳田は安打性1本。最速150キロを叩き出した。まず上林を相手に17球でヒット性は2本。柳田への14球目ではバットを真っ二つに折り、球場中からどよめきが起きた。柳田も安打性1本に封じた。
倉野投手コーチによると、「最速は150キロ」で「常時149(キロ)くらい」出ていたという。登板後、本人は「投げる前はプロのバッターに投げるということで緊張がありましたが、投げてしまうとまずは自分のボールを投げることに集中して甲斐さんのミットを目掛けて投げることだけでした」と振り返った。
柳田のバットを粉砕したことについては「泳がれての折れ方だったので、詰まって折ったわけじゃないので満足してません」と話すなど、意識は高い。低めに集めていたように見えたが、それについても「指にかかった低めとかからなかった低めの差が激しい。もうちょっと指にかかって低めに伸びるような真っ直ぐを投げられるようにしたい」と語った。
自己採点を聞かれると「点数というよりは。僕もまだまだレベルアップできるんじゃないかと思っている」。即戦力のドラ1右腕が見据えている場所は、まだまだ高いところにある。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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