昨日は序盤に奪ったリードを守り切り、台湾代表との3連戦勝ち越しを決めた千葉ロッテ。3連勝を懸けた今日はルーキーの酒居投手を先発のマウンドへ送る。今季序盤は中継ぎとして登板を重ねたが、終盤には先発ローテーションの一角に加わると、ルーキーらしからぬ堂々としたピッチングを披露し、9試合中6試合でクオリティ・スタートを記録した。先発で5勝をマークし、今後を嘱望される右腕がどのような投球を披露するか、注目が集まる。
初回は両チームともに無得点で終えるが、試合は2回表に動く。先頭の井上選手がフェンス直撃の二塁打で出塁すると、そこから3者連続で四球を選び、押し出しで千葉ロッテが先制点を奪う。さらに無死満塁から8番・平沢選手が適時打を放って追加点。千葉ロッテが3試合全てで先制点を挙げ、スコアは2対0となった。
直後の2回裏に台湾代表に1点を返されたものの、それ以降は酒居投手が追加点を許さない。4回表には平沢選手の犠飛、5回表には角中選手の適時打でリードを3点に広げ、千葉ロッテ打線が酒居投手をしっかりと援護する。
5回裏から、千葉ロッテは西野投手を投入する。先発した酒居投手は4回を被安打4、失点1にまとめて試合を作り、来季へ向けて大きなアピールに成功した。
7回表、千葉ロッテ打線がさらなる攻勢を開始する。1死1,3塁の場面で打撃好調の4番・井上選手と、続く鈴木選手が連続適時打。さらに2死1,2塁から、7番・大嶺翔選手も追い込まれながら、落ちる変化球にうまくタイミングを合わせた。この回3点を追加してスコアを7対1とし、千葉ロッテが6点の大きなリードを握ったまま試合は最終盤に突入する。
その後も千葉ロッテ打線の勢いは衰えず。8回表にも2点を追加すると、9回裏を有吉投手が締めて9対1で試合終了。台湾遠征出発前に、井口監督が「全勝を目指して頑張ります」と力強く語ったこの3連戦だったが、見事宣言通り3連勝を収めた。
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