プロ6年目のシーズンへ「あるとしたら……慣れですかね」
これまで本塁を守ってきた炭谷銀仁朗が巨人にFA移籍し、埼玉西武の「背番号10」森友哉にいよいよ完全なる正捕手としての躍動が期待される。だが、本人には力みも焦りもなく、あくまで自然体で今シーズンに挑む。
「今まで(プロで)5年やってきて、何がどう変わったとか、特別なものはないです。あるとしたら……慣れですかね」
高卒で入団し、未来の正捕手としての期待を常に背負ってきた。紆余曲折の日々もあったが、昨季はベストナインを獲得するなど136試合で得た経験は、何よりも大きな武器となっている。
最近は体をいたわることをより考えるようになったという。ストレッチなどは以前からこなしていたが「普段の生活でも風呂上りから体のケアをするとか、そのあたりからしっかりやっていくようにしないといけないと」。この日は新バットで振り込みを行うなど、6年目への準備を着々と進めている。特別な言葉は発しなかったが「あとはやるだけです」とサラリと返し、最後までバットを振り続けていた。
(沢井史 / Fumi Sawai)
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