自主トレも共にした長野の広島移籍には「お世話になった」
北海道日本ハム・大田泰示外野手が8日、球界の移籍活性化を歓迎した。
巨人時代にチームメートだった長野久義外野手の広島移籍が前日に決定した。大田にとっては「お世話になった。自主トレも一緒に行ったし、ご飯にも連れて行ってくれた」と慕う先輩。FA人的補償での移籍はセンセーショナルに報道されたが、大田は「ただチームが変わるだけ」と前向きに捉えた。
「プロ野球、面白いじゃないですか。いっぱいそういうのがあればいい。チームが変わったら、いいことが絶対にある。だって(移籍先がその選手を)欲しいからでしょ。いいじゃないですか」と望まれて移籍するメリットを説いた。
大田が発する言葉だからこそ、説得力がある。自身、北海道日本ハムにトレード移籍をきっかけに大躍進した。移籍1年目の一昨年、プロ9年目で初めて規定打席に到達。昨年は制約の多い2番に座りながら、打率.274、14本塁打、59打点の好成績を残した。不動の中心選手となり、今季から背番号は「33」から「5」に変わる。
この日は千葉・鎌ヶ谷で自主トレを行った。「小さい時から一桁を付けているのはうまいし、カッコいい選手というイメージがある。自分にとってはうれしいこと」と新背番号を意気に感じて、移籍3年目のシーズンに備える。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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