【試合戦評】クライマックスシリーズファーストステージ初戦は埼玉西武に軍配。先発・菊池投手が完封勝利でエースの貫禄を見せる

パ・リーグ インサイト

2017.10.14(土) 00:00

いよいよ今日からメットライフドームで「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファーストステージが開幕。埼玉西武は大事な初戦の先発マウンドを、エース・菊池投手に託した。今季レギュラーシーズンの対楽天戦は8戦8勝、防御率0.82と抜群の相性を見せており、今日も快投が期待される。

対する楽天の先発はエース・則本投手だ。4年連続最多奪三振のタイトルに輝いたエースは今日も強力埼玉西武打線から三振を奪い、チームを勝利に導くことができるか。日本球界を代表する両雄の投げ合いに注目が集まる。

緊張感漂う試合は初回から動く。1死から2番・源田選手が死球で出塁すると、3番・浅村選手が147キロの直球を見事打ち返し、左翼席に飛び込む2ランを放つ。今季主将としてチームをけん引してきた男の一振りで、埼玉西武が幸先良く先制に成功した。

さらに埼玉西武は3回裏。四球と安打などで1死満塁の好機を作る。この場面で7番・中村選手が中犠飛を決め、1点を追加すると、2死2,3塁から8番・炭谷選手が左中間を破る2点適時二塁打を放つ。さらに9番・金子侑選手が四球でつなぎ、なおも2死1,2塁の好機を演出すると、1番・秋山選手、2番・源田選手に連続適時打が飛び出し、この回打者一巡の猛攻で計5点を追加。スコアを7対0とし、試合序盤でリードを7点に広げた。

反撃を試みたい楽天だが、菊池投手の150キロを超える直球と切れ味鋭いスライダーになかなか得点機を生み出すことができない。

すると、6回裏に埼玉西武が再び追加点を奪う。4番・山川選手の安打と6番・外崎選手の四球で2死1,2塁の好機を作ると、7番・中村選手が左翼席中段に飛び込む3ラン。スコアを10対0とし、試合を決定付けた。

初回から快投を続ける菊池投手は、完封勝利を目指して9回裏のマウンドへ。4番から始まる楽天打線の主軸を3者凡退に抑え、試合はそのまま10対0で埼玉西武が勝利。本拠地のファンの前で大事なクライマックスシリーズファーストステージ初戦を制した。先発の菊池投手は9回、121球を投げ、被安打5、奪三振9、与四球1で見事完封勝利。完璧にエースの務めを果たした。

一方、敗れた楽天は天敵・菊池投手の前に5安打無得点。攻守で精彩を欠き、完敗を喫した。

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