
オリックス・中川圭太内野手(30)が、国内フリーエージェント(FA)権を行使する意思を固めたことが3日、分かった。この日までに球団側へ伝え、期限最終日となる9日までに申請書類を提出する予定。他球団では、阪神が本格的な獲得調査を進めている。
プロ8年目の中川は今年7月に国内FA権を取得。「ドラフト7位からこのFA権を取ることができて『プロとしてやってきたんだな』という、すごくうれしい気持ちでいます」と素直な心境を打ち明けていた。PL学園から東洋大を経て、19年にプロ入り。好打者として歩みを進めてきた。
プロ1年目に打率3割8分6厘を記録し、史上初となる新人での交流戦首位打者を獲得した。内野手登録だが、22年から外野のレギュラーを確保。21年からパ・リーグ3連覇に導いた中嶋前監督(現SD)は「無敵の中川」と表現。ファンの間でも定着し、バットにも磨きをかけていった。
昨年は1~9番まで全打順を務め、打率2割8分4厘、12本塁打、53打点の好成績を記録。初のベストナインを受賞し、実力、人気ともに不動の地位を確立した。年俸1億円は人的、金銭の補償を伴うBランクとみられ、同じ関西を本拠地とする阪神は中川がFA宣言した場合に備え、水面下で調査。俊足で外野や一塁を守れる点も、セ・リーグの野球にもフィットする。
チームでは同じ96年生まれの宗が、2日に国内FA権を行使した。球団は中川についても不可欠な戦力として評価し、年俸増と複数年契約を基本線に交渉を継続。FA宣言後の残留も認める方針を示している。
◆中川 圭太(なかがわ・けいた)1996年4月12日、大阪・阪南市生まれ。30歳。PL学園では、3年時の14年夏に主将として大阪大会準優勝。東洋大では3年時の17年に日米大学選手権、ユニバーシアード大会の大学日本代表に選出。18年ドラフト7位でオリックス入団。1年目の19年は打率3割8分6厘で、プロ野球史上初となる新人で交流戦首位打者を獲得。25年に外野手部門でベストナインを初受賞。通算成績は754試合で打率2割6分1厘、46本塁打、260打点、45盗塁。180センチ、76キロ。右投右打。年俸1億円。