
◆2026 パーソル クライマックスシリーズ パ・第1ステージ 第3戦 西武1―4日本ハム(12日・ベルーナドーム)
西武の奥村剛球団社長(59)は12日、ベルーナドームで日本ハム戦後に取材に応じ、4年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした西口文也監督(54)が来季も指揮を執ると発表した。CS第1ステージで敗退後に要請し、受諾されたという。25年5位、26年2位で来季が就任3年目となる。担当記者が接した指揮官の素顔をお届けする。
* * * * *
岩手・盛岡で楽天戦が行われた25年5月20日。試合前に盛岡名物・わんこそばを楽しむという西口監督に同行させてもらった。待合席で西武のグッズを身につけた5人組が目の前に座ると、おもむろに指揮官が立ち上がり話しかけた。「(武内の背番号)21のグッズ付けてるやん。今日終わったら帰るの? 大変やな。ありがとうな」。時間にしてほんの2分ほど。だが、応援する球団の監督と直接会話した若者の顔は輝いていた。
試合に臨む前のつかの間のひとときに、なぜあえて話しかけたのか。「待合室でこそこそ話されるよりは、話しかけた方がいいかなと思って」。試合中はポーカーフェースを貫く指揮官だが、実は誰よりもファン思い。そんな一面に触れた瞬間だった。
時は流れて26年10月12日。CS第1ステージ第3戦で敗れ、CS敗退が確定した。同時に、就任3年目となる来季の続投も発表された。来季再びファンと一つになり、関わる人全員が笑顔に包まれる日が楽しみだ。(西武担当・大中彩未)