
◆パ・リーグ オリックス0―9ソフトバンク(25日・京セラドーム大阪)
今季限りで現役を引退するオリックス・平野佳寿投手兼投手コーチ(42)に、ドジャースの山本由伸投手(28)が特別メッセージを贈った。オリックス時代には絶対的なエースと守護神として、21年からのリーグ3連覇や22年の日本一に貢献。平野が名球会入りした23年10月2日の日本ハム戦(京セラD)で、先発を務めたのが山本だった。尊敬する大先輩への思いを、飾らない言葉でつづった。
僕がオリックスに入団した2017年は、平野さんがメジャーでプレーする前の年でした。僕は主に2軍でしたし、平野さんを見るだけでちょっと緊張してしまうというか…。それぐらい雲の上の存在でした。平野さんが戻ってこられた2021年は、先発で1軍にいることができました。少しずつ話せるようになりましたが、緊張はしました。接していただけること自体が、うれしかったですね。
平野さん、優しいんですよ。例えばコロナ禍の遠征では、よく差し入れをしてくれました。お気に入りのお店の鶏肉とか。本当においしいんです。「ありがとうございます」とお礼を言って、少しずつざっくばらんに話せるようになっていきました。最初は話すことがプレッシャーでしたし、気楽に話せるような存在では全くなかったですけど…(笑)。
ある時、平野さんに聞いたことがあります。「メジャーって、すごいですか?」って。そこでも平野さんは優しいので「由伸ならいけるよ」って言ってくれるんです。日頃から「由伸、すごいやん」って急に褒めてくれたりもして…。そこは平野さんの優しさでしかないんですけど、褒め言葉をいただけることが、うれしかったりもしました。
思い出はたくさんあります。ご飯だったら、札幌のジンギスカンです。なぜか、みんなで宿舎から電車で移動しました。平野さんはデカいから「おっ! 平野や!」って、すぐバレるんです。僕と比嘉(幹貴)さんは平野さんに隠れて、誰にもバレず…(笑)。昨年のオフも「平野さん会」に参加させていただきました。近藤(大亮)さん、阿部(翔太)さん、西野(真弘)さん、ラオウ(杉本)さん、福田(周平)さん。にぎやかなメンバーで楽しい時間でした。ゴルフも一緒に、たくさん回らせていただきました。
体が大きくて、すごく強いのが平野さんです。「疲れた…」って言う姿は、見たことがありません。毎日変わらず、いつも自然体でした。ベテランの人って、すごいな…。平野さんを見て、いつもそう思っていました。もちろん、クローザーとして投げる球もすごかったです。一緒に過ごさせていただいたすべてが、僕にとって光栄すぎました。
平野さん、マモさん(岸田護監督)や比嘉さん。先輩方が優しいから、後輩たちも伸び伸びと練習やプレーができ、それぞれの活躍があります。いい性格を持った選手、黙々と練習をする選手も増えました。そういう雰囲気をつくったのが先輩方ですし、先輩方が与えてくれた影響が、その後のパ・リーグ3連覇や日本一につながったと心から思っています。
これからのオリックスの選手のこと、うらやましく思います。平野さんの指導を受けられるんですから。たくさんの経験と技術を持った方。僕も教わりたいです。チームメートではなくなってしまいますけど、平野さんと一緒に戦えたことは僕の誇りです。これからも、素敵な関係を続けさせていただきたいです。平野さんと話せるだけで、うれしい気持ちになりますから。21年間の現役生活、本当にお疲れさまでした。(ドジャース投手)