【楽天】前田健太、NPB最長ブランクとなる12年ぶりの完封 日米通算170勝を達成して改めて実感した偉大な存在とは

スポーツ報知

完封勝利を挙げる好投を見せた前田健(カメラ・古川 剛伊)

◆パ・リーグ 日本ハム0―6楽天(24日・エスコンフィールド)

 楽天・前田健太投手(38)が日本ハム戦(エスコン)で今季初の完封勝利をマークした。相手打線を手玉に取り、9回116球を投げて2安打無四球無失点、二塁を踏ませぬ圧巻の投球を披露。完封は14年8月22日の阪神戦(マツダ)以来自身12年ぶりで、NPB最長ブランクにもなった。今季5勝目で日米通算170勝とし、松坂大輔、岩隈久志に並ぶ歴代6位に浮上した。

 最後の打者・水野のライナーが宗山のグラブに収まると、前田健は最高の笑みを浮かべた。エスコン初勝利は2安打無四球の完封劇。完封は4416日ぶりで、プロ野球最長ブランクだ。今季5勝目で松坂大輔、岩隈久志に並ぶ日米通算170勝目。38歳はナインに「ありがとう」を繰り返し、ハイタッチを交わした。

 「達成感と安堵、両方です。まだまだしっかり投げられるっていうところは、見せることができているのかなと。どうしてもスポーツ界、年齢のことを言われがちですが、人によって全然違う。もっともっと長くチームに貢献できるように、すごく意識しています」

 初回2死、野村の打球が右腕を直撃するアクシデント。苦しさで顔をしかめた。だが崩れなかった。「内出血して、『終わった』と思って。ブルペン見たらみんなブワ~ッて動き始めて、『やらかした!』と」。前日23日は延長12回の死闘。投手8人が登板していた。「3回でも5回でも行けるとこまで、と」。2回から8回は完全投球。直球は走り、スライダーも切れ、9三振を奪った。二塁すら踏ませず、これぞエースの116球だった。

 横浜のエースだった松坂に心を奪われたのは10歳の頃。98年夏の甲子園準々決勝・PL学園戦での延長17回の力投を見て、人生が変わった。「衝撃受けて、録画5回ぐらい見直して。僕は関西出身なんで、松坂さんに憧れたけど、PL学園に行きたいって」。偉大な存在に「野球選手、投手として並んだとは思っていない。勝ち星で並べたのは嬉しい」と力を込めた。

 北海道での勝利は広島時代の09年6月2日、日本ハム戦(札幌D)以来、17年ぶり。吉井監督も「代える気は全くなかった。もう知らんフリしてました」と最敬礼だ。「今、チーム状態はすごくいい。来年に期待が持てる戦いができている」と18番。衰えとは無縁。円熟味あふれるマウンドさばきで、もっと勝ちまくる。(加藤 弘士)

 ◆記録メモ 前田健(楽)は日本復帰後初完封。完封は広島時代の14年8月22日阪神戦以来12年ぶり。ブランクの長かった完封には、11年ぶりの藤村富美男(神=37年春→48年)、横田久則(西=87→98年)、藤井秀悟(ヤ02年→D13年)があるが、前田健の12年ぶりはこれらを上回り最長ブランクの完封になった。

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