【オリックス】山崎颯一郎「心も体も充実」妻&愛犬との日々、現役引退の平野投手兼投手コーチへの思い語る…独占コラム

スポーツ報知

練習後に平野佳寿投手兼投手コーチ(右)と笑顔で話す山崎颯一郎

 オリックス・山崎颯一郎投手(28)が、本物のリリーバーに近づいてきた。節目のプロ10年目は開幕から一度も登録を外れることなく、目標でもあった勝ちパターンの一角に定着。チームは4位と苦しんでいるが、48試合で4勝4敗21ホールド、防御率2・39の好成績を収めている。スポーツ報知に寄せる独占コラム「人生一度きり」は昨年10月以来。好調の理由や家族に加え、今季限りで現役を引退する平野佳寿投手兼投手コーチ(42)への思いなどをつづった。

 スポーツ報知の読者のみなさん、ご無沙汰していました。約1年ぶりのコラムですね。前回は「新しい自分が、もっともっと成長できる」と書かせていただきました。昨年の登板は28試合。まだ達成はしていないですけど、このままシーズンを完走できれば、自分自身を褒めたいと思います。

 2年前が7試合でした。一番、しんどい時期でした。鎖骨と肩甲骨周辺の2か所を肉離れし、球もいきませんでした。体が全然、動いてくれませんでした。治療をしながら、光が見えてきたのが去年の後半でした。フォークを操れるようになり、投球が変わりました。

 それまでは「困ったら直球」でした。投球の割合を見ても、昨年は直球が55%。力押しだけでは限界があります。自分を見つめ直し、練習したのがフォークの制球です。2ボールからでも投げられる自信がついていきました。昨年の割合と比べても、25%前後から40%以上まで上がっています。直球の出力が落ちている試合でも、フォークが頼りになりました。夏場になると直球の出力が上がり、今は2球種ともに頼りになるイメージを持っています。

 今は体の状態がすごく良く、不安要素がない状態で投げられています。開幕前の3月に結婚をして、奥さんの支えにも感謝しています。しっかりと食事をつくってくれて、唐揚げや天津飯をアレンジした「あんかけオムレツごはん」が好物です。愛犬のジョー君も毎日、出迎えてくれます。

 9月4日がジョー君の誕生日でした。成長するのが早くて、すごいかわいいんです。奥さんがワンちゃん用の誕生日ケーキを用意してくれて、小分けにしてあげました。感動していたと思います。ジョー君の顔を見れば分かります。涙を我慢して、むしゃむしゃ食べていましたから(笑)。

 心も体も充実しています。チームとしては苦しい順位にいますが、全員が勝つために全力を尽くしていることは確かです。9月25日には平野さんの引退セレモニーが行われます。僕は平野さんの背中を見てきました。野球に取り組む姿勢や準備、やり続けることの大切さを教わりました。ブルペンの空気にしても、メリハリをつくってくれたのが平野さんでした。あと、すごいのは話術です(笑)。

 平野さんの話には、すべてオチがあります。オチをつくるのがうまくて、必ず最後に笑いが起きます。ザ・関西人だと思います。話すことすべてが面白いですから。宇田川のオナラで笑いが起きて、比嘉さんやワゲスパック、阿部さん、小木田がいて…。当時のブルペンが再結成できない寂しさはありますけど、本当に楽しかった思い出です。

 残り試合も少なくなってきました。本当に1試合1試合、任された1イニング1イニングを、変わらず抑えていきます。それが大前提です。僕自身、もっとやれると思っています。練習してこそ自信がつきます。満足することなく、武器を探しながら成長していきます。(山崎 颯一郎)

記事提供:スポーツ報知(別ウィンドウで開く)

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