ロッテの小島和哉はオールスター明け3試合に先発し、全てQS(6回3自責点以内)を達成している。
5勝目を手にした前回登板の8月20日の楽天戦、「まっすぐがあんまりコースに決まっていなかったので、ちょっと変化球を使いながらまっすぐでという感じに切り替えてはいました」と、1回り目はストレートを積極的に投げ込んでいたが、2回り目以降は変化球主体の投球だった。
ストレートがあまりコースに決まらなかったと話しているが、2-0の5回二死一塁でマッカスカーに2ボール1ストライクから4球目のインコース141キロカットボールでファウルにさせ、続く5球目の外角147キロストレートで見逃し三振に仕留めた。
あの場面について「どこでまっすぐを通すかがすごく大事かなと思っていたので、あの場面で僕も投げようと思っていましたし、(佐藤)都志也からのサインも出たので自信を持って投げられました」と振り返る。
変化球は1-0の初回一死一、三塁でマッカスカーを2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた136キロフォークがストライクゾーンからボールゾーンに良い落ちで、フォークの精度は良かったように見える。
「最近フォークもチェンジアップもどちらも良いので、引き続きというかしっかりと浮かないように練習して頑張りたいと思います」
カットボールも「最近右の高めのカットボールと、外のカットボールをうまく使い分けれているので、自分の強みになってきているかなと思います」と好感触を得る。
スライダーも2-0の3回先頭の辰己涼介を1ボール2ストライクから外角見逃し三振に仕留めた131キロスライダーが良かった。
ただ本人は「スライダーがあんまりしっくりきていないので、次の登板までにスライダーをよくすることを練習しようと思っています、中森とかいろんな人たちにスライダーを聞いて、試行錯誤しています」と思い描いた球を投げられていないようだ。
気になるのは、縦に落ちるスライダーをあまり投げていないこと。「右のインコースの精度があんまり良くないので、そこをしっかり投げられるように。そうしたら今の持ち味と活かせるからもっといいピッチングができるかなと思います」と明かした。
◆ 通算1000投球回達成
8月14日の西武戦で、通算1000投球回を達成。「一番は頑丈に産んでくれた両親に感謝したいですし、毎試合投げるにあたってケアは僕にとってなくてはならないもの。それがなかったら投げられていないので、チームの首脳陣、トレーナーの人たちにも感謝していますし、あとは使ってくださった井口さんから吉井さん、サブローさんが僕を必要として使ってくれなかったら、試合で投げることもないと思うので、その辺は嬉しい」とこれまで支えてくださった方々に感謝の言葉を述べながらも、「ここは通過点という気持ちで、たくさん投げられるように頑張りたいと思います」と先を見据えた。
若手の頃は美馬学、涌井秀章、石川歩といった先輩方の背中を追いかけていたが、現在は先発陣を引っ張る立場になった。
「引っ張る立場というか、若い子もしっかりしているので、その気持ちはなくはないですけど、自分で自分をもっとできると思っている。その気持ちがないと、長くやれないと思う。常にまだまだできるぞという気持ちを自分で思っているので、ここから引き続き頑張りたいです」
1000投球回を達成し、2000イニングを投げたいとか将来的に何イニング投げたい目標があるか訊くと、「それはあんまりわからないですけど、どうなんですかね、まずは2000行けるように頑張りたいです」と意気込んだ。
長いイニングを投げるのが持ち味。今夜の登板でも1イニングでも長く投げ、リリーフ陣の負担を減らす。
取材・文=岩下雄太