
◆パ・リーグ オリックス1―3楽天(6日・京セラドーム)
楽天の岸孝之投手(41)がオリックス戦に先発し、7回2安打1失点の好投で今季3勝目を挙げた。
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打者を翻弄(ほんろう)し続けた。岸は代名詞のワインドアップから投じる140キロ前後の直球にカーブを交えて、テンポ良くアウトを重ねた。7回2安打1失点の好投で、今季3勝目。桑田真澄らに並ぶ史上39位タイの通算173勝目になった。偉大な記録に肩を並べた右腕は照れくさそうに白星をかみしめた。
「もちろん自分一人の力ではないので、たくさんの方に感謝したいです。小さい頃から『桑田さんを見て勉強しろ』と父親に言われていたので、父が一番喜んでくれているのかなと思います」
少年時代の記憶が鮮明によみがえる。テレビに映る野球といえば巨人戦。父・孝一さんから「桑田さんを見とけ」と繰り返し言われた。食い入るように画面を見つめるようになった。美しいワインドアップ、キレのあるカーブ、抜群の制球力、隙のないフィールディング―。全てをお手本にしてボールを握り続けた。「牽制だけは全然うまくならなかったんですけど、あの時があったから今があると思う」。右腕の“原点”はレジェンドを追いかけた日々にある。
岸にとって楽天では70勝目。2チーム以上で70勝を達成したのは6人目の快挙になった。チームとしては後半戦5試合目で待望の初白星。チームの連敗を6で止めたベテランについて吉井監督は「良かったですね」と称賛した。「応援してくれる方がいる限り、チーム一丸となって応えたい」と背番号11。衰え知らずの41歳が圧巻の投球で苦境を救った。(宮内 孝太)