
◆パ・リーグ 西武0―3ソフトバンク(26日・ベルーナドーム)
ソフトバンクが、前半戦ラストを白星で締めた。ここまで今季4戦4敗だった高橋光から3点を奪い、完封リレー。先制劇では、三塁ベースコーチを務める大西崇之外野守備走塁兼作戦コーチの「勝負の声」があった。
開幕8連勝がかかる前田悠がテンポいい投球で流れをつくり、迎えた5回の攻撃だった。1死から山本恵が右前打でチーム初安打を記録。牧原大が中前打でつなぎ、川瀬も四球でチャンスを拡大した。1死満塁で打席に入った正木は、カウント1―1から左飛を放った。
左中間寄りではあったものの、浅めに上がったフライだった。三塁走者・山本恵は、タッチアップのイメージは持ちつつ、ベース付近で打球判断。すると大西コーチは小走りで至近距離まで近づき「行けよ!行くぞ!行くぞ!」と大声で後押ししたという。迷いなく本塁に突入し、頭から滑り込んで生還。見事に先手を奪った。
今季は高橋光に計4試合、32イニングで2得点に抑えられてきた。その中で「ぎりぎり勝負、アウトになる可能性も非常に高い位置だった。でも2死満塁で、佑京(周東)といえども高橋(光)君から打てるかどうかは確率的には分からない。今まで散々彼に抑えられてきているし、1点を取るなら勝負、というのは自分の中であった」と判断を振り返る。この犠飛で、送球が浮いたことを見てしっかり進塁していた二塁走者・牧原大、一塁走者・川瀬の好走塁も光った。
直後の2死二、三塁で周東が2点三塁打。この3得点で勝利した。「行くのは選手たちだけど、ホームでのアウトかセーフの責任を背負ってるのは俺。思い切って行ってほしかった」と大西コーチ。序盤から1点勝負の様相が漂っていた中、大きな先制点を生んだ走塁に、小久保監督も「大西コーチのナイス判断でした」と称賛した。