ロッテ・中森俊介「精一杯頑張れるように準備したい」昇格後は抜群の安定感。5月下旬には連投も問題なし

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ロッテ・中森俊介[撮影=岩下雄太]※撮影日=25年2月4日
ロッテ・中森俊介[撮影=岩下雄太]※撮影日=25年2月4日

 ロッテの中森俊介は5月4日に今季初昇格を果たすと、ここまで11試合・11回を投げ、1勝、5ホールド、1セーブ、10奪三振、防御率0.00と安定した投球を披露している。

 昇格してからの投球に5月29日の取材で、「ここまでまっすぐが、あまりきてなかった分、配球の組み立て方、去年に比べて少し苦しいところがありました。28日の広島戦でようやくフォークを扱えるようになってきて、コントロールもまとまりつつあるので、もう少しなのかなと思います」と自身の状態が上向いていると見ているようだ。

 5月28日の広島戦では一、二軍合わせて今季初めての連投となったが、1回・14球を投げ、0被安打、2奪三振、0与四球、0失点と投球自体は危なげなかった。

 「体の状態としては連投2日目の方が状態は良かったですし、体が締まっている感じがあったので、連投を続けていった時の蓄積した疲れを溜め込まないように。イチからしっかりリカバリーをしていきたいと思います」

◆ 投球面

 投球面では、昨季は追い込んでからフォークを決め球に使うことが多かったが、今季はスライダーの割合が高い。5月14日の取材で「良いものからどんどん使っていって、中継ぎなので1イニングですし、2巡目とか考えることもないので、目の前のバッターにというところを考えた時に良いものをどんどん投げていくという感じです」とスライダーの投球割合がフォークよりも多い理由について説明していた。

 その中で、5月28日の広島戦、4-3の8回先頭のモンテロをストレートで追い込み、3球目の135キロストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォークで空振り三振が非常に良かった。

 中森は「良かったですね。ようやくハマった感じがありました」と納得のいくフォークが投げられた。同日の広島戦、4-3の8回二死走者なしで野間峻祥を2ボール2ストライクから8球目の136キロストライクゾーンフォークで空振り三振に仕留めたが、意図してストライクゾーンに投げて三振を奪ったのか訊くと、「あれはボールゾーンに投げたかったんですけど、ゾーンに残っちゃったので、危ない球ではありましたけど、腕を振れていた分、奥行きというか、緩急差で空振りが取れたのかなと思います」と振り返った。

 中森は「フォークが今まで使えていなかったので、使わざるを得なかったという感じですね」と話すが、投球の割合が多くなっているスライダーも変わらず良い。今季初めて勝ち試合の8回(2-1)に登板した5月22日の楽天戦、2-1の8回先頭の佐藤直樹を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた4球目の130キロ縦に落ちるスライダーが良かった。「あれは横に曲げたかったんですけど」としながらも、「いいゾーンに行ってくれたので良かったと思います」と解説してくれた。

 投球する上で、一番重要になってくるストレートに関しては、「去年くらい平均して150くらい出せるように。そうなってくるとまっすぐでカウントを整えられるので、それに並行して変化球も良くなるというのがある」と分析し、「基本はまっすぐをよくする、戻すというところでやっていきたいと思います」と続けた。

 ストレートが良くなることで、三振はもっと増えていくイメージなのだろうかーー。

 「取れたらいいですけど、まずは3人で抑えられるようにというところをやっています」

 中森が一軍に戻ってきたことで、勝ち試合で投げられる投手が1枚増え、勝ち試合の7回や8回、5月17日のオリックス戦では守護神・横山陸人が3連投中だったこともあり、3-2の9回に登板し今季初セーブをマークするなど、どのイニングでも変わらぬ投球ができるのは非常に心強い。

 「まずは怪我なくというところと、自分の体としっかり見つめ合いながら、トレーナーさんの方々の力をお借りしながら、自分も精一杯頑張れるように準備したいと思います」。昨季の前半戦の投球を見てもわかるように故障がなければ、リーグでもトップクラスの能力を持つ。故障なく、かつ安定した投球で残りのシーズンを駆け抜けてほしい。

取材・文=岩下雄太

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