
日本ハムからドラフト1位指名を受けた明大・大川慈英(じぇい)投手が21日、都内で入団交渉し、契約金1億円プラス出来高、年俸1300万円で仮契約を結んだ(金額は推定)。最速155キロを誇る右腕は「こいつが投げたら大丈夫だとファンの方や首脳陣の方に思ってもらえる投手を目指したい」と力を込めた。
明大の守護神として今秋は9試合に登板し、失点はわずか1、防御率0・75で同校では1996年秋以来となる全勝Vに大きく貢献した。「すごく成長させてもらった。野球だけではなく、私生活や立ち振る舞いも成長できた」と飛躍の4年間を振り返った。
憧れの人物は、アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する「シャア・アズナブル」だ。同キャラクターは初代ガンダムの主人公、アムロ・レイの最大のライバルで赤いモビルスーツを身にまとっていることから「赤い彗星(すいせい)」の異名をとった。大川は「最後まで主人公になれないところというか。正直自分も、今の野球人生では主人公ではないなというところを感じているので、自分と似ている」と控えめに話すと、「もし主人公ではなくても、泥臭くカリスマ性を持てるような人になりたい」と将来を描いた。
山本一徳担当スカウトも「最大の魅力は常時150キロを超える快速球。特に真っすぐのクオリティが非常に高い」とほれ込んでいる様子。1年目から活躍し、北の大地で輝く「青い彗星(すいせい)」になる。
◆大川 慈英(おおかわ・じぇい)2003年10月28日、神奈川・平塚市生まれ。22歳。なでしこ小3年から平塚リトルで野球を始め、浜岳中では湘南ボーイズで東日本報知オールスター神奈川県選抜入り。常総学院では3年時にセンバツ出場。明大では2年秋にリーグ戦初登板。リーグ戦通算34試合に登板し、4勝1敗、防御率2・91。弟の慧(けい)は東海大1年。180センチ、75キロ。右投左打。
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