沖縄・沖縄尚学出身の西武・与座海人投手（２９）が３０日、３度目の凱旋登板となる１日・オリックス戦（那覇）で「沖縄出身投手の沖縄開催試合初勝利」の名誉を手にすると誓った。

　１９６１年の初開催以降、これまでに沖縄でのプロ野球の試合は計３５戦行われているが、いまだ地元出身投手の勝ち星はなし。自身も２２年のソフトバンク戦で８回無失点、２３年の日本ハム戦では７回無失点と好投しながら縁がない。２日はライバル校である興南出身のオリックス・宮城の先発が濃厚で、チャンスを回すわけにはいかない。「勝ちがつけば一番うれしいですけど、とにかくチームが勝てることを第一にやっていきたい」。チームが昨季２３勝４７敗で迎えた７月を、今季は３８勝３３敗の４位で迎える。２位のオリックスとは２ゲーム差。チームの勝利優先ながらも、虎視たんたんと「１号」を狙う。

　この日は那覇での投手練習に参加。「来たな、帰ってきたなという感じ。独特の雰囲気だったり、においとかを感じながらやってました」と故郷の太陽の下で汗を流した。試合には家族、友人ら約５０人の応援団が駆けつける予定。「沖縄の子供たちにとってもいい刺激になると思う。いいプレーをして憧れてもらえるようにやっていきたい」。生まれ育った地で、晴れ姿を見せる。（大中　彩未）

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