【日本ハム】今季初登板の細野晴希が自己最長の6回を0封…23年のドラ1「ファームでの取り組みが通用した部分もあった」

スポーツ報知

2025.5.16(金) 06:34

今季初先発の日本ハム・細野は6回無失点の好投(カメラ・上村 尚平)

◆パ・リーグ 日本ハム7―0オリックス(15日・エスコン)

 日本ハムの23年ドラフト1位・細野晴希投手(23)が15日、オリックス戦(エスコン)で先発し、今季初登板。同期で同学年の進藤とバッテリーを組み、6回6安打無失点と好投した。最速は153キロを計測し、4奪三振と圧巻のピッチングを披露。昨季2度の先発で果たせなかったプロ初勝利はこの日もお預けとなったが、収穫の多いマウンドとなった。チームはオリックスとの首位攻防戦に勝ち越して、貯金を今季最多タイの7とした。

 細野はポンッとグラブをたたき、捕手・進藤と笑顔でタッチ。軽やかにベンチに戻った。両軍無得点の6回2死一、二塁、リーグ2位23打点のオリックス・中川をスライダーで空振り三振に斬った。「ゼロで抑えられたので良かった」。最速は153キロを計測、6安打を許したが、自身最長の6回を投げ抜いた。「ファームで取り組んできたことが通用した部分もあった」と大きな手応えを得た。

 昨年の反省をしっかり生かした。昨季は6月18日の阪神戦(甲子園)でのプロ初登板初先発は5回途中1失点。2度目の登板となった7月3日のロッテ戦(エスコン)も、5回3失点と試合はつくったが、初勝利には届かなかった。オフは自身の投球を分析。「ボール球スイングが平均より低かった。何でかなと考えたときにボールのなり方が悪かった」とツーシーム、スライダーなど変化球のコントロールを磨いた。意識も変え、「どんどん打ってもらおう」と開き直った。「去年は高めにいくことが多かったけど、今年はもう少し狭い範囲でボールになってくれて、バッターも手を出してくれる」と進化した変化球で4三振を奪った。

 この日は、同期で同学年の進藤と共に昇格し、バッテリーを組んだ。新庄監督は「進藤くんが(マスクを)かぶるっていう安心感がこのピッチングにつながった」。昨季のプロ初登板でもコンビを組ませた同学年バッテリーを評価した。細野自身も「自分が焦っている時とか積極的に声をかけてくれる。試合中もジェスチャーとかくれて、安心して投げられる」と感謝した。

 今後は、抹消されることなく次週の登板に備える。プロ2年目、確実に成長を遂げている最速158キロ左腕は、次こそプロ初勝利をつかみにいく。(川上 晴輝)

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