
開幕2カードを4勝1敗で首位に立った日本ハムは、4日から首位に並ぶオリックスとの3連戦(エスコン)に臨む。初戦に先発する山崎福也投手(32)は3日、エスコンで最終調整を行った。今季初登板はオリックス時代の同僚で、弟のようにかわいがっている宮城大弥投手(23)と初めての投げ合い。昨季10勝をマークした左腕が“兄弟対決”を制し、今季初勝利を挙げると誓った。
山崎はクールに闘志を燃やした。今季初登板の相手は、23年まで在籍したオリックス。「昨年も対決していますし、どこであっても気持ちは変わらない」と言うが、昨季2戦2勝と好相性の古巣から今季初勝利を狙う。
相手先発は、同じ左腕で弟のようにかわいがっている宮城だ。昨季の直接対決はなく、初の投げ合いに「特に意識はしていないです。自分のピッチングに集中するだけ」と語ったが、同じ背番「18」の後輩に負けるわけにはいかない。
1月には大阪・豊中市内でトークショー「新春さちみやトーク2025」を行った。9学年下の宮城から「優しい弟みたいな感じです。あっ、お兄ちゃんです」と冗談を言われるなど仲のいい2人。自身も「宮城と投げ合えたらうれしい」と“兄弟対決”を心待ちにしていた。
キャンプでは打撃センスを買われ、打撃練習を行うなど二刀流調整をしていた。オープン戦ではプロ初の「3番・DH」で先発して安打を放ち、新庄監督から「あんなに最短距離でバットが出る打者はいない。力んでいないからヘッドスピードも速い」と大絶賛された。交流戦までは投手に専念するが「バッティングはバッティングでいい時間だった。今は本当にチームが勝つことだけを考えている」と貴重な時間を回想した。
オープン戦は4登板で3勝、防御率2・57。3月26日には鎌ケ谷の2軍戦に登板し6回1失点と仕上げてきた。「体の状態、球質も含めてこれはいい、これは悪いというのも分かってきた」。中8日で臨む今季初戦へ準備は万端だ。
この日はエスコンでキャッチボールなど最終調整。オリックス打線について「西川くんの調子がいいイメージ。紅林くんもポイントになってくる」と左右の強打者を挙げ「ファンの皆さまにもいい思いをしてもらえるように」と力を込めた。“弟”宮城に投げ勝ち、万全の首位固めを目指す。
(川上 晴輝)
関連ニュース
・【日本ハム】今年も現役ドラフト組がブレイクへ ソフトバンクから加入24歳がプロ1号 新庄監督「いいパンチ力」
・【日本ハム】今季初先発の北山亘基が1勝…6回途中1失点「投げ切ることができずとても悔しい」
・【日本ハム】新庄剛志監督が吉田賢吾の古巣からの移籍初安打&プロ1号に「めちゃくちゃうれしかった」
・【日本ハム】サンプラザ中野くん「世界で一番好きな野球選手は新庄剛志」 試合前セレモニーで「Runner」大熱唱
・【日本ハム】新庄剛志監督が2戦3発の野村佑希に脱帽「うまく打ちましたね。どうした?(笑)」