
◆パ・リーグ ソフトバンク2―8ロッテ(28日・みずほペイペイ)
開幕戦でスタメン起用されたロッテのドラ1・西川史礁(みしょう)外野手(22)=青学大=は昨季リーグ王者ソフトバンク戦で6回のプロ初安打が決勝タイムリーとなった。
ロッテのドラ1・西川がプロデビュー戦で初安打&初打点&初補殺をマークし、チームを3年ぶりの開幕勝利に導いた。球団では97年の小坂以来、28年ぶりとなる新人の開幕戦決勝打。初のヒーローインタビューで「鳥肌が立ちます。人生で忘れられない日になりました。記念球は両親にプレゼントします。3連勝して(本拠に)戻れるように頑張ります」と力強く誓った。
故郷の和歌山から招いた母と姉が見守る中でのデビュー戦。緊張はしたが、始球式で上戸彩の投球を空振りして「いい球を投げているな」と感じる余裕もあった。1点ビハインドの4回2死一、二塁の守備で周東の左前打を捕ると本塁にレーザービーム返球し、二塁走者を刺して初補殺。失点を阻止して「あのプレーで自分の流れに持ってくることができた」と落ち着いて6回の3打席目に立った。
同点に追いつきなおも無死一、三塁で、有原のツーシームをフルスイングで左前に運んで決勝打。その後の猛攻を呼んだ。昨年3月7日の欧州代表戦(京セラD)以来の1番でも、持ち前のスタイルを貫いた。西川に強振を教え込んだ青学大・安藤監督は「ファーストストライクへのファーストアクションは思い切っていこうと言ってきた。その結果、1球で終わってもとがめたことはありません」と証言。ロッテ栄光の背番「6」がよじれるほどのフルスイングは、プロでも代名詞となるはずだ。
「勢いをつけたい」と西川を1番で起用した采配が当たり、就任3年目で初の開幕勝利を手にした吉井監督は「西川が初回から張り切ってやってくれた。若い子たちが頑張ってくれた」と満面の笑み。20年ぶりのリーグVに向けて、最高のスタートを切った。(阿見 俊輔)
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