
◆オープン戦 オリックス2―2DeNA(8日・京セラドーム大阪)
オリックスの九里亜蓮投手(33)が開幕ローテーション入りに“当確ランプ”をともした。FAで広島から新加入の右腕は、京セラDでの移籍後初登板で5回2安打無失点。「(宮崎)キャンプとは違って本拠地で投げることができたので、しっかりと(チームの)一員になれたのかな」と白い歯をこぼした。
反省と収穫の詰まった71球だった。初回、2死からDeNAの佐野、筒香に連続四球を与えると、2回にも2死から京田に四球。ともに無失点で切り抜けたものの「左打者の外角に抜けてしまうところがあった」と課題を口にした。だが「(ストライクゾーンに)入っていくよう、ちょっと修正して」と臨んだ3回以降は、無四球でテンポ良く打者を料理。最速143キロの直球にシンカー、シュート、カットボール、チェンジアップ、フォーク、スライダーなど多彩な変化球を織り交ぜた。「徐々に良くなった。(これを)最初からできるように」と、次回以降のテーマに設定した。
この日の登板を含め、今春は実戦3登板で計11イニング無失点。その全てでコンビを組んだ捕手・森とは「最初は配球で『こういうのあるんだ』って感じで投げていたけど、何回も組ませてもらって(組み立ての)イメージはつきつつある」と息が合ってきた様子だ。 岸田監督は「テンポ良く、いろんな球を駆使しながら、うまく打ち取っていた。順調にきてると思いますね」と評価。順当にいけば、残り2試合のオープン戦登板を経て、楽天との開幕カードに投入される見込みだ。8日に「明日(9日)以降の登板では、よりシーズンに近い投球ができるようにしていければ」とプランを明かしていた九里。左の宮城と並ぶ右の柱が“総仕上げモード”へと突入する。(南部 俊太)
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