武内が左肘痛め開幕微妙、打線は若き長距離砲の成長に期待 西武キャンプの見どころ
ベースボールキング
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2025.1.26(日) 22:14
西武・西口新監督 (C)Kyodo News
◆ 平沢や仲田が一軍入り、新戦力が起爆剤に!?西武は24日、春季キャンプのメンバー振り分けを発表。一軍は宮崎・南郷、二軍と三軍は高知・春野でそれぞれ2月1日から始動する。昨季は深刻な得点力不足に陥り球団ワーストのシーズン91敗(49勝3分)を記録。監督交代の劇薬も効果なく屈辱的なシーズンとなった。西口文也新監督(52)の下、再建を目指す2025年。その土台作りとなるキャンプの見どころを探る。
●気になる武内の状態、キャンプ中に配置転換も?
昨季の投手陣は借金42を作るような成績ではなかった。特に先発防御率はリーグ2位の2.85を記録。防御率3.87だった髙橋光成が0勝11敗の成績に終わるなど、とにかく打線の援護がなかった。先発ローテ要員は昨季のイニング消化数上位だった隅田知一郎、今井達也、武内夏暉、渡邉勇太朗、髙橋、ボー・タカハシ、松本航と豊富だが、ここへ来て昨季の新人王・武内が自主トレ中に左肘を痛め開幕が微妙な状況。西口監督が今季はリリーフで起用すると明言している期待の4年目左腕・羽田慎之介らを含め、選手の状態を見ながら新たな配置転換もありそうだ。
●新外国人と若手が噛み合えば山賊打線復活の兆し!?
昨季のチーム打率.212、350得点はいずれも12球団最低。チーム内の本塁打数1位は中村剛也、外崎修汰、佐藤龍世の7本と、とにかく打てなかった。貧打解消を見据え昨季までオリックスでプレーしていたレアンドロ・セデーニョを新たに獲得。右の新大砲は来日2年目の昨季、打率、本塁打数、打点数、OPSすべてで1年目を上回る成績を残しており、パ・リーグ野球を経験している面も含め移籍1年目から期待が持てる。もうひとり新外国人野手はメジャー通算12本塁打の右打者タイラー・ネビン。父のフィル・ネビンは大谷翔平のエンゼルス時代の監督でもあった。
関西六大学リーグで最多タイの通算119安打を記録し、大学日本代表で4番も務めたドラフト2位・渡部聖弥(大商大)も救世主として期待したい逸材。昨シーズン大器の片鱗を見せた村田怜音、背番号66で再出発する渡部健人、育成選手ながら一軍キャンプに抜擢された日隈モンテルらの台頭があれば“山賊打線復活”の兆しが見える。
●外崎は三塁コンバート?新戦力がレギュラー争いを熱く
西口監督は正遊撃手の源田壮亮以外はレギュラー白紙を強調しており、外崎は秋季キャンプで三塁での守備練習に注力。コンバートも含め最善の陣形を探る。一軍キャンプの内野メンバーには、セデーニョに加え現役ドラフトでロッテから移籍してきた平沢大河、昨季ソフトバンクの開幕一軍メンバーに入った仲田慶介と、新天地での活躍に燃える移籍組が多数。外野も渡部とネビンは新加入でモンテルは一軍未経験と、新戦力が起爆剤となり各ポジションのレギュラー争いを熱くする。
西武キャンプのメンバー振り分けは以下の通り(今後、変更の可能性あり)。
【一軍:宮崎・南郷】
<投手=20名>
上田大河、渡邉勇太朗、髙橋光成、與座海人、隅田知一郎、佐藤隼輔、田村伊知郎、甲斐野央、山田陽翔、ボー・タカハシ、羽田慎之介、トレイ・ウィンゲンター、今井達也、エマニュエル・ラミレス、黒田将矢、平良海馬、豆田泰志、菅井信也、ビクター・ロペス、黒木優太
<捕手=4名>
古賀悠斗、炭谷銀仁朗、柘植世那、牧野翔矢
<内野手=11名>
児玉亮涼、外崎修汰、源田壮亮、佐藤龍世、山村崇嘉、平沢大河、レアンドロ・セデーニョ、滝澤夏央、渡部健人、村田怜音、仲田慶介
<外野手=6名>
渡部聖弥、タイラー・ネビン、平沼翔太、西川愛也、長谷川信哉、日隈モンテル
【二軍:高知・春野】
<投手=7名>
糸川亮太、平井克典、杉山遥希、中村祐太、水上由伸、森脇亮介、川下将勲
<捕手=3名>
龍山暖、古市尊、是澤涼輔
<内野手=7名>
山野辺翔、元山飛優、髙松渡、古賀輝希、中村剛也、野村大樹、金子功児
<外野手=8名>
栗山巧、蛭間拓哉、古川雄大、松原聖弥、岸潤一郎、奥村光一、アンソニー・ガルシア、仲三河優太
【三軍:高知・春野】
<投手=17名>
松本航、武内夏暉、青山美夏人、成田晴風、狩生聖真、篠原響、浜屋将太、大曲錬、上間永遠、佐々木健、宮澤太成、井上広輝、三浦大輝、冨士大和、シンクレア・ジョセフ孝ノ助、木瀬翔太、佐藤爽
<捕手=1名>
野田海人
<内野手=6名>
齋藤大翔、野村和輝、谷口朝陽、佐藤太陽、川野涼多、福尾遥真
<外野手=4名>
林冠臣、ラタナヤケ・ラマル・ギービン、澤田遥斗、ウメビンユオ・オケム明