
オリックスのドラフト1位・麦谷祐介外野手(22)=富士大=が25日、1軍昇格のアピールポイントを「足」に置き換えた。入団時には「広い守備範囲と、勝負強い打撃」と持ち味を強調していたが、昨年のオリックスについて自己流の研究。「去年、(チームは)盗塁数が少なかったというデータを見た。そういった面ではやっぱり、走塁を一番アピールしたい」と“アナリスト”としての分析結果から導き出した。
「チームの優勝、日本一に貢献したい」。走攻守3拍子そろった左打者は、5位に終わった昨季のチーム成績をチェック。リーグワーストの61個にとどまった盗塁数が目に留まり、即座に50メートル走5秒85の快足がニーズに合うと判断した。「相手の隙を見ながら、ひとつでも次の塁を狙いたい」。富士大では5度の盗塁王を獲得。チームの泣きどころを解消するには十分な能力の持ち主だ。
この日は、大阪・舞洲で新人合同自主トレを打ち上げた。2月1日からの宮崎春季キャンプでは、2軍相当のB組スタートが決定。「A組に一日でも早く上がりたい」と段階を踏み、開幕スタメンを引き寄せる。(南部 俊太)