ロッテ・中村亮太「打ち解けるまでに時間がかかりそうだったんですけど…」同学年・種市の言葉に安心

ベースボールキング

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2025.1.22(水) 17:00

ロッテの育成・中村亮太(撮影=岩下雄太)

 ロッテの中村亮太が22日、一軍の本拠地・ZOZOマリンスタジアムでソフトバンクからロッテにFA移籍した石川柊太とともに練習を行った。

 中村は地元・千葉県出身で高校は千葉経大付。大学は東京農大北海道オホーツク、プロ入りは福岡県を本拠地にするソフトバンクだったため、久々に地元・千葉県でプレーすることになる。学生時代に何度も足を運んでいたZOZOマリンスタジアムでの練習に「シーズンのほとんどをロッテファンで球場に足を運んでいたことを思い出すと、今そこのグラウンドで練習できているのは、色んな思いがある1日になりました」と振り返った。

 中村の投球映像を見ると、カーブが非常に良い。「カーブ、シンカーが自分の投球スタイル。本当に大事なボールで、石川(柊太)さんほどのカーブになればいいなと思って毎日練習しています」と話した。

 フォークも持ち球にし、シンカーもシンカー系のフォークのような軌道に見える。「ほぼほぼフォークなんですけど、フォークがシュート気味に落ちるので、バッターがシンカーと言ったりスプリットと言ったりですね」と明かした。

 中村は“98年世代”で、新しいチームメイトには種市篤暉、鈴木昭汰、小川龍成、和田康士朗、高野脩汰、さらに現役ドラフトで今季から加入した石垣雅海、ドラフト6位で入団した立松由宇と8人いる。

 同級生がたくさんいることについて訊くと、「昨日石川さんに食事に誘ってもらって、種市くんとご飯を3人で食べたんですけど、“ロッテは本当に緊張することなくいい人ばかり”だと言ってくれたので、自分は最初の方は人見知りが出てしまう。打ち解けるまでに時間がかかりそうだったんですけど、その言葉を聞いてちょっと大丈夫かと思いました」とホッとした様子。

 今季から育成選手として加入した中村は、20年育成8位でソフトバンクに入団し、2年目の22年に支配下選手登録となったが、同年に再び育成選手に。23年はファームでチーム最多の53試合に登板し、昨季は7月24日に再び支配下選手に復帰したが、シーズン終了後に戦力外通告を受けていた。

 「今まで主に3年間くらいはファームでそこそこ自分の投球ができていたんですけど、何回も支配下のチャンスをもらっても一軍の舞台で本来のピッチングができなかった悔しさがある。本当に3度目の正直という言葉になるんですけど、次の支配下は自分のモノにできるように頑張っていきたい。ホークスに4年間しっかりお世話になった恩を返すためにも、他の球団で頑張っている姿をホークスのファンの皆様に見せたいというのが結構強くあります」。

 強い決意を持って、3度目の支配下選手を目指す。

▼ 中村亮太プロフィール
背番号:124
生年月日:1998年5月18日生
守備位置:投手
身長 / 体重:182センチ / 79キロ
投 / 打:右 / 右
経歴:千葉経大付高-東京農業大北海道オホーツク-ソフトバンク-ロッテ

取材・文=岩下雄太

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