【ソフトバンク】自動車に〝どすこい〟日本人最速300号へ右の大砲が1トン車を坂道で押し出し!

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2025.1.21(火) 05:00

自動車を押すソフトバンク・山川穂高(カメラ・直川響)

 ソフトバンク・山川穂高内野手(33)が20日、“ぶつかり稽古”効果による日本人最速300号を宣言した。沖縄・嘉手納町内で同僚のリチャードらと行う自主トレを公開。約1トンある5人乗りの国産乗用車をニュートラル状態とし、力士のような体勢で押すトレーニングを披露した。約30メートルの上り坂を5本。「めっちゃしんどい。全身の筋肉を鍛えられる」と狙いを明かした。

 今オフは「最新からかけ離れた原始的な練習」がテーマだ。この日も練習時間の約7割が筋力トレーニング。ただし股割り、屈伸運動など自重トレが中心で、最先端のトレーニングマシンや動作解析用のタブレット機器は使わない。データ、AI全盛の時代だが、「僕はこのやり方で実績を積んできた」と昨季の2冠王。自主トレは質より量が信条。譲れないこだわりがある。

 11年間で252本塁打を積み重ねてきた生粋のアーチスト。その心が躍るような大記録が待つ。残り48本に迫る通算300本塁打。出場142試合目までに達成すれば、田淵幸一氏を超える日本人最速だ。西武時代の18年に放った47本がキャリアハイだが「ホームランが僕の生きざま。最速で行きたい」と、今季中のメモリアル弾に執着する。

 宮崎春季キャンプは小久保監督からベテラン中心の「S組」に選抜された。2月1日のキャンプインを免除されているが、今月31日には宮崎入りする予定。「去年は最後に悔しい思いをした。日本一になって全員でビールかけがしたい」。移籍2年目。“自己最多どすこい”で、今年は笑う。(直川 響)

 ◆近年の山川の自主トレ公開

 ▼23年1月22日 西武最終年は沖縄・浦添市内で公開。打撃練習で放物線を連発した。巨人・大城卓、オリックス・宮城とともに沖縄県出身者として初めて臨む3月のWBCへ“島人ぬ魂”での世界一を誓う。

 ▼24年1月27日 例年の沖縄自主トレをいったん中断。ソフトバンク移籍後初めて福岡・タマスタ筑後を訪れ、マシンを相手に約60スイングを披露する。小久保監督からA組(1軍)入りを示された宮崎春季キャンプについて「もう一度、若々しくいきたい」と特別待遇不要も宣言。

 〇…リチャードが不退転の覚悟で“脱ロマン砲”を図る。今オフはともに自主トレを行う山川に「あした死ぬならどう過ごす」と問われ、「満足するまで練習して一日を終えることが大切」と意識改革。「殺すくらいのつもりで指導してください」と頭を下げた。師匠は「頭で考えるより、まずは体を動かせ」と自身の3~4倍の量となるメニューを作成。リチャードは約2か月半の地獄トレを完走し、「これだけやったら打てるはず」と圧倒的な自信をつけた。「これでダメなら(出身の)沖縄に帰って、サトウキビを刈る」と引退覚悟で8年目に臨む。

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