
オリックスに育成枠で昨秋入団した元U―18台湾代表の陳睦衡(チェン・ムーヘン)投手(18)が20日、“日本人”へと変ぼう中の過程をのぞかせた。大阪・舞洲で今年初めてブルペンに入り、6割の力で立ったままの捕手に12球。「平地の時よりは良くなかった」と日本のマウンドに苦戦しつつ、「時間をかけて慣れられるように」と、徐々に適応していく構えを見せた。
新人12選手に交じり、12日から合同自主トレに参加。「日本の方がすごく丁寧にあいさつをする文化」と、ドラフト1位・麦谷ら“同期”の礼儀正しさに感銘を受けた。自らもチームメート、報道陣らに「おはようございます」と早速実践。「声を大きく出せた」と、ウォーミングアップでは「イチ、ニ、サン!」と元気な掛け声も披露した。
ドジャース・山本に憧れる最速153キロ右腕は「日本に来て初めて加湿器を使った」と、高温多湿の台湾に比べて乾燥した気候への対策もバッチリ。目標の支配下昇格に向け「日々、継続してウェートトレーニングをする予定。強い体をつくっていきたい」と前を向いた。志高く、ジャパニーズドリームをつかみ取る。(南部 俊太)